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金髪セーラー服のゴリラ像に15mの黄金聖徳太子…カオスすぎる展示品に「精神が崩壊する」 伊豆『まぼろし博覧会』館長が語る“価値の基準”とは?

 静岡県・伊豆半島に、東京ドーム規模の敷地を持つ巨大テーマパークが存在するのをご存とは議な施設だ。展示物は全長15mの黄金聖徳太子像のほか、金髪セーラー服のゴリラ像や昭和レトロなグッズの数々、はく製やマネキン、突如出現する恐竜、巨大般若のお面…挙げていくとキリがない。その様相にSNSでも「入場5分で精神が崩壊する」などと投稿され、話題を呼んだ。だが同博覧会館長の“セーラちゃん”に話を聞くと、「来ると無邪気に楽しめて笑顔で帰れる場所を目指した」と話す。このギャップは何なのか? そして『まぼろし博覧会』が目指すこととは?

魔界・伊豆に作られた一大テーマパーク 拡がり続けて現在は東京ドーム級



 温泉地として知られる伊豆半島。だが、リゾートとは別に“魔界”としても知られている。「熱海秘宝館」や「アトリエロッキー万華鏡館」、「伊豆極楽苑」など珍スポットが集まっているのだ。ここに『まぼろし博覧会』もある。スタートしたのは10年前。廃墟となった植物園を利用して作られ、今もなお、そのスペースは、謎の生物のように増殖を続けている。

 「精神が崩壊するという言葉はきっと褒め言葉だと思うんですが、ここは確かに価値観が全部崩壊して、何がいいか悪いか分からなくなるという場所ではあると思います。普通だったら、美術館のようにケースに入れたり、スポットを当てたり、整理整頓してお見せするじゃないですか。でも僕は時代の空気を肌で感じてほしいので、そういうことはあまりやりたくないんです」(セーラちゃん/以下同)

 コンセプトは「キモ可愛い」。「気持ち悪いぐらい可愛い」の略で、セーラちゃんも、普通の女性だったら気持ち悪がるぐらいの可愛い、突き抜けた衣装(セーラー服やビキニ、人魚姿)などをして、すべてのお客さんをお出迎えしている。

 そんなセーラちゃんが最も大切にしているのはお客様が帰られる時だ。先述した、突き抜けた、気持ち悪いぐらいの可愛い衣装を着たセーラちゃんは、帰るお客さんの車を、旗を振りながら、館長本人が自分の足で“どこまでも”全力疾走で追い続けていく。というか、体力の限界まで“ついてくる”。「70億という人口のなかで、せっかくここで知り合ってくれたんだから、友達だと思って見送るんですよ。涙もこぼれる。触れ合った人と別れ際にしんみりできる関係を作りたいんです。友達ならお見送りは大切じゃないですか。分かり合う、心が通じ合う、それって大事だと思うんですよね」とセーラちゃんはしみじみと話す。

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