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『鬼滅の刃』や『東京リベンジャーズ』も…塗装でアニメそっくりの3D2次元彩色フィギュア「固定概念に捉われない作品作りを」

 フィギュアペインターでYouTuberのMAマンさんが制作した3D2次元彩色フィギュアが、「トリックアートみたい」「質感がすごい」「アニメの中から抜け出したみたい、表情の再現度が凄い」とSNSで話題になった。3D2次元彩色フィギュアとは、既製品のフィギュア(3D)に塗装することで、アニメ作品(2次元)のような質感になったもの。フィギュアとは思えないほどの精巧な作りに、海外のアニメファンからも多くのコメントが寄せられている。原作アニメにより近づいた躍動感ある3D2次元彩色フィギュアの制作方法や魅力について聞いた。

フィギュアは360度どこから見ても楽しめる立体物、どの角度から見ても楽しめることが大切

――『東京リベンジャーズ』の龍宮寺堅(ドラケン)や『鬼滅の刃』の煉獄杏寿郎など、(3Dの)フィギュアをより原作に近づけた2次元彩色をしようと思ったきっかけを教えてください。

MAマンさん 秋葉原で偶然お店のショーケースに、既存のフィギュアに色を塗る「リペイント品」がディスプレイされているのを目にしました。私は美術大学で油絵を専攻していたのですが、「こんなジャンルがあるんだ!」と衝撃を受けました。それがきっかけで「自分でもやってみたい」と思い、作品を作るようになりました。これまでに約50体制作しています。

――もともとフィギュアが好きで集めていたのでしょうか?

MAマンさん ゲームセンターにあるフィギュアを趣味で集めていました。幼少期の頃に、好きでよく『もののけ姫』に出てくるサンの模写を描いていたのですが、そこからアニメの魅力にハマりました。

――3D2次元彩色フィギュアは、普段どのような手順で制作しているのか教えてください。

MAマンさん 最終的には筆で描き上げることが多いのですが、作品によって異なります。私の場合は、作品を作るときに型というモノが無く、自分の頭の中に沸いたイメージをどの出力方法が一番形になるかな? と考えて、道具や方法を選んでいます。なので作品によって工程が違います。ただ、筆を使う頻度はかなり多いですね。

――3D2次元彩色フィギュア制作で難しいと思うポイントを教えて下さい。

MAマンさん 私は、どの角度から見ても楽しめるように色付けしているのですが、そこが一番苦戦するところです。やっぱりフィギュアは360度どこから見ても楽しめる立体物なので、ある一定の角度からだけでなく、どの角度から見ても楽しめることが大切だと思っています。

必ずしも原作に近づけているわけではない、造形やキャラクターの良い部分を伸ばすようにしている

――これまでに一番苦労した作品は?

MAマンさん 正直、毎回苦労していると言ってもいいかもしれません(笑)。というのも毎回フィギュアについてじっくりと考えイメージを決めて塗っているので、そのイメージの出力の仕方に悩みます。もちろん、悩みを悩みと感じないくらい毎回楽しんで作っています。

――アニメにより近づけるためにしていることはありますか?

MAマンさん アニメ作品やキャラクターへのリスペクトを忘れないようにしています。私は、必ずしも原作に近づけているわけではなく、フィギュアの造形やキャラクターの良い部分を伸ばすことを意識して色付けしています。

――制作にはどのくらいの時間がかかるのでしょうか?

MAマンさん 作品によって違いがあります。フィギュアを手に取ってからイメージを決め、資料を集めてから制作に取り掛かるので、短いもので1週間前後ぐらい、長いものでは数ヵ月完成までにかかります。色付けするまでの作業もあるので、塗り始めたら意外と早かったりもします。

――3D2次元彩色フィギュアの魅力とは?

MAマンさん 「フィギュアも自由に塗って良い!」ということを伝えられることでしょうか。私はフィギュアの彩色に関わらず「塗り」には、塗り方、表現方法、完成品に正解が無いと思っています。良い意味でそれらを伝えられるのが、3D2次元彩色フィギュアの魅力かなと。「普通だったらこう塗るよね」というような固定概念に捉われてしまうと、より良い作品が作れなくなってしまう。そういう考えをなくしてくれるのが、3D2次元彩色の魅力だと思っています。

――今後はどんな作品を制作したいですか?

MAマンさん 驚きやワクワクを与えられるような作品を作り続けたいですね。サイズの大きいフィギュアや造形物など、イベントなどに飾る作品を通してたくさんの人にワクワクを届けてみたいです。またYouTubeやSNSを通して、アニメ作品やキャラクターへの「好き」がみなさんと共有できる場を提供していきたいです。フィギュアって大体の物が1種類のカラーしかないんですよね。もちろん例外はありますが。だけど、私だったら既存の量産品以外のカラーにすることができるので、見ている人たちに、手に入れた時や発売された時の感動のほかに、もう一種類の新しい感動を与えられるような作品を造っていきたいなぁと思っています。

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