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絨毯に手で描いた「次元」が異“次元”のクオリティ、裏側にあの声優への思い
手とポイントカードを使用し細部まで再現、「次元」制作の背景には声優への特別な想いも
あぎとぅさん「異次元のクオリティ」とか「異次元の上手さ」とか「異次元レベルの作品だ」とか。みなさん“異次元”って、うまいこと言うなぁと感心しました。
――「次元」といえば、約50年間「次元」の声優を務めた小林清志の勇退が発表されました。今回の作品を描かれた背景には、作品や声優への想いもあるのでしょうか。
あぎとぅさんその通りです。小林清志さんが大好きでしたので…。ほぼ自分の年齢と同じ期間、次元を演じておられましたので、寂しくもあり、「お疲れ様です」という思いもあり、あの作品を描きました。
――「次元」のキャラの渋さや銃のリアルさなど、とても絨毯で描かれたとは思えない再現度の高さです。制作するにあたり、こだわった点は?
あぎとぅさん鉄っぽいものを描くのがとても好きなので、「銃口」には特にこだわりましたね。
――「絨毯アート」の制作には、どのくらいの時間がかかるのですか?
あぎとぅさん「次元」に関しては、20分くらいでしたね。ほかの作品も、おおむね10〜30分程度で描いています。
――どういった道具を使って描いているのでしょうか?
あぎとぅさん指と手のひらと、使い古しのポイントカードを使って描いています。
――こんなに緻密に表現できるとは驚きです。「絨毯アート」をうまく描くコツはありますか?
あぎとぅさん縦・横・斜め、どちらにこすればどんな色が出るのかを把握すれば、みなさん描けると思います。あと、照明を真上から当てないようにすることもポイントです。
「絨毯に絵が描けそう」とふと思いつき、600以上の作品を制作 魅力は「気が向いたらすぐに描けること」
あぎとぅさん「絨毯に絵が描けそうだな」とふと感じたのと、あとは単なる暇つぶしですね。
――「次元」以外にも多くの作品を投稿されています。これまで制作された中で、特に印象に残っている作品を教えてください。
あぎとぅさん600作品以上は描いたと思いますが、細かくはもうわからないです。印象に残っている作品は色々とありますが、ドラゴンボールのヤムチャが倒れているものや、ガンダムの透視図みたいなもの、アキラの金田のバイクあたりですかね。ちょっと一番は決められないです。また、しょうもない意味不明なものも気に入っています。
――あぎとぅさんにとって、「絨毯アート」の魅力はどういったところでしょうか?
あぎとぅさん道具いらずで、気が向いたらすぐに描けることです。夕食の支度をしている間などに描けてしまいますからね。
――キャンバスが絨毯ということは、歩くと絵が消えてしまいます。「消すのがもったいない」という声も多く寄せられていましたが、躊躇することはないのですか?
あぎとぅさん生活動線なので、描いて写真に撮った後は、すぐに絨毯の上を歩いています。あと、寝るときに布団を敷くため、その際に確実に絵は消えますので、特に気にはならないです。描き終わった時点で、もう十分満足しています。
――今後、「絨毯アート」で手掛けたい作品や企画などはありますか?
あぎとぅさんたまに描くのですが、“立体的に見えるもの”を描くのが好きなので、そういうものを描ければとは思います。でも基本的には、“なんとなく描きたくなったもの”をサラッと描いていければと思います。
絨毯に描いた金田のバイクを動かしました pic.twitter.com/oE3l1mpyy6
? あぎとぅ(原作版) (@agito0219) December 2, 2019