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蒼井翔太を導いた3人のアーティスト 思春期、しんどいトンネルの中で歌声がくれた光

“圧倒的歌姫”に惹きつけられた 水樹奈々のアニサマライブ

――たしかに新鮮なポイントでした。それでは3組目のアーティストは?
レーベルの先輩でもある水樹奈々さんです。もちろん先輩だからという理由だけではなくて、2006年に生まれて初めて『Animelo Summer Live(アニサマ)』に行ったのですが、そこに奈々さんが出演されていて。圧倒的な“歌姫”感と、いまでも十分お若いですが、そのときのフレッシュな雰囲気に対して“松浦亜弥ちゃんみ”を感じたのを覚えています。おへそを出してミニスカートをはいた『トロピカ〜ル恋して〜る』(松浦さんの楽曲)みたいな衣装が、とても可愛らしかった。さらに歌がうまいという、“圧倒的歌姫”なところに惹きつけられましたね。

キュートな衣装でパワフルなパフォーマンスを見せる水樹奈々さん

――衝撃的だったのですね。さらに水樹さんの音楽の魅力を言葉にするなら?
歌声に元気をもらえるのが奈々さんの一番好きなところ。それと、もともと演歌を愛されているからか、聞こえてくるサウンドはアニソンなのに少し節(ふし)が入るというか、ビブラートの波に歌謡曲や演歌を感じるんです。その2つの要素が組み合わさったのを耳にしたとき、僕の頭は「新時代の幕開けだ!」と感じました。音楽的に未熟な自分なりにもわかったというか、奈々さんを見て“時代が変わった”と思った瞬間でした。

水樹奈々「SUPER GENERATION」

――蒼井さんの中で“革命”が起きたのですね。そうなるとお気に入りの1曲を挙げるのは難しいでしょうか?
え〜……どうしようかな。やっぱり『SUPER GENERATION』(2006年)かな。この曲、カラオケでもめちゃくちゃ歌いました。あと『ETERNAL BLAZE』(2005年)もいい! 長く愛される代表的な楽曲じゃないですか。すごいなと思います。元気をもらうという意味では、『SUPER GENERATION』をよく聴いています。

水樹奈々「ETERNAL BLAZE」(NANA MIZUKI LIVE CIRCUS 2013 in 西武ドーム)

――やっぱり1曲に絞るのは大変でしたね。水樹さんの単独ライブに参戦されたことは?
いろいろ勉強させていただくためにも行かせていただきました。奈々さんのライブはどんどん規模が大きくなっているのですが、「表現するためのハードルをご自身で上げているのでは?」と感じる部分があって。というのも、ステージを観ていると奈々さん自身が水樹奈々を楽しみつつ、「それだけじゃないぞ」と思っている印象を受けます。

自分も含めて聴きにきたファンは、例えば「あの曲はこうくるだろう」とか想像するのですが、「想像の“斜め上”を毎回行くのが水樹奈々」という感覚です。そういった部分を僕は見習わせていただいています。

蒼井翔太 撮影:田中達晃(Pash)(C)ORICON NewS inc.

蒼井翔太 撮影:田中達晃(Pash)(C)ORICON NewS inc.

――1人の“ファン”でもあり、同じアーティストとして共感する部分もあるのは素敵なことですね。では、もっとも好きなところは……?
今言ったような発想ができるところや、それを実現できることですね。本当に実現力がすごい! 影響を受けたり参考にしたりといったものがたくさんあります。 

「我慢しすぎてほしくない」 蒼井翔太流“コンプレックス克服術”

――ご自身の声にコンプレックスを感じていたとのことですが、今ではその声を駆使して活躍されています。どのようにして自分のコンプレックスとうまく付き合い、乗り越えてきたのでしょうか。
伝えたり発信したりする立場として、こう言い切ってしまうことは、もしかしたら無責任な話かもしれませんが、自分から変えようとしても中々難しいと思うんです。というのも僕が克服できたのは、自分の力ではないからです。周りにいてくれた皆さん、出会ってくれた人たち、そばにいてくれた人たちがいたからこそなんです。

自分の場合を考えてみても、「自分の嫌なところを好きになろう」「自分を好きになろう」なんてことは、そう簡単にできるものじゃない。最近では特にそういった言葉がたくさんあふれていますが、悩んでいる側としたらやっぱり「そう簡単に好きにはなれない」と思っちゃいますよね。

思い返すと祖母をはじめ親も、もちろん迷惑はかけたし不安がらせてしまったけど、普通は厳しくするだろうという状況でもあえて見守ってくれていたと思います。わかりやすい表現にはなってしまいますが、そういう意味では愛をたくさんもらっていたのだと思います。
――周囲の助けも借りつつ変わっていったとのことですが、コンプレックスを強みに変える“コツ”やアドバイスがあれば教えてください。
祖母らに見守ってもらっていた時間がちょっとずつ自分を見つめ直す時間になっていく中で、「これじゃいけない」という自分の気づきに変わっていきました。経験上、自分で気づかないと、他人にどう言われても頭を通り過ぎるだけなんですよね。それはコンプレックスに限らず、例えば注意されたこととか自分のダメな部分、直さなきゃいけないところでも、誰かに指摘されても分かった気になるだけがほとんどでしょうね。「なんで悪いのだろう?」と少しでも思っているうちは直らないし、好転しないのではと考えています。

アドバイスというほどではありませんが、何かしらのきっかけやタイミングは一人ひとり違っていて、早い人もいれば遅い人もいると思います。最近は特にそうですが、嫌なことがあったりヘコむことがあったりすると、一人で我慢して閉じこもり精神的に一人ぼっちになってしまう人が多いと感じています。そういうときだからこそ身のまわりにいる人に頼ったり、むしろ甘えてしまってもいいと思っています。

自分の周りにいる人をしっかりと感じることで自分に対して向き合う時間、心の余裕が少し作れますし、少しずつ自分自身で「これってダメなのかも」とか「動き出さないといけないのかな」とか、そういった気づきに出会える気がします。
――甘えるのが難しいという性格の人はどうしたらいいでしょうか?
たしかに難しいですよ。ただ、例えばうちの両親も言っていたのですが、親は子どもからいつ何時甘えてもらってもうれしいそうです。もちろんいろんなタイプの方がいらっしゃいますけど、頼ってもらえるのはきっとうれしく感じてもらえるものだと思います。だから、ひとつの例として親御さんのことを考えてみてほしいです。とにかく我慢しすぎないでほしいんですよね。

――何事も我慢のしすぎは良い結果にはつながらないことが多いですからね。蒼井さん自身は「甘えたい」と思ったときはどう対処されていますか?
僕は誰かの声を聞くようにしています。一人暮らしされている方は大勢いらっしゃると思いますけど、仕事中は人に会ったり、誰かと会って一緒にごはんを食べたりしても、家に帰ったときは1人になる人も多いと思います。だから「自分は一人ぼっち」って考えてしまいがち。そんなときに「このままだと明日何もできない」と感じてしまったら、僕は友だちに電話して甘えます。そうしないと無理ですね。ただ、電話する時間はさすがに考えますよ(笑)。

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