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“スタバカード”誕生から約20年、タッチレス需要の先にある“購買体験”の新たな価値とは?

 スターバックス コーヒーの数あるグッズの中でも、ファンに人気の「スターバックス カード」。季節やイベント、地域限定のデザインや多彩な形状でこれまでに200種類以上を発売。コレクターも多く、コーヒーチェーン店としてのキャッシュレス決済導入の先駆け的存在にもなっている。昨今のタッチレス需要が高まる中、時流に合わせた多様なサービスを展開し続ける思いとは? 来年で取り扱いから20年を迎えるにあたり、同社・広報部に聞いた。

取り扱いからまもなく20年「スターバックスをお財布に持ち歩いてほしい」

  • スターバックスの日本上陸25周年を記念してつくられたメタル製のスターバックスカード

    スターバックスの日本上陸25周年を記念してつくられたメタル製のスターバックスカード

――まずは、「スターバックス カード」とはどのような商品か改めて伺えますか?

繰り返し入金してお支払いができるプリペイドカードで、米・スターバックスでは2001年11月に導入されました。お客様は、入金済みの「スターバックス カード」があれば、国内の店舗で販売している全ての商品(金券類を除く)を、現金を持たずに購入いただけます。オンラインストアとも連携しており、登録カードでのお支払いが可能です。

――日本での取り扱いを開始した時期はいつ頃でしょうか?

全店運用開始は、2002年12月4日からです。導入のきっかけは、『スターバックスをお財布に入れて持ち歩いてもらいたい』『支払いの瞬間も楽しくしたい』という思いです。ワクワクする購買体験を通して、お客様とのつながりをさらに強くしていきたいと考えました。

――店舗数の多いスターバックスでの導入には、苦労された部分もあったのでは?

導入当初はネットワーク回線が遅い店舗があり、決済に時間がかかることがありました。その時には、店舗のパートナー(従業員)は、「今アメリカに行って戻ってきてるんですよ」などと会話し、お客様とコネクトすることもありました。各店、一人でも多くのお客様に、「スターバックス カード」を知ってもらおうと一丸になっておすすめし、ホリデー(クリスマス)シーズンだったこともあって大変盛り上がりました。

――今ではクレジットカードをはじめ、IC乗車券や各種コード支払いも主流になっていますが、コーヒーチェーン店としてのキャッシュレス決済は、他社と比べて取り扱いが早かったのではないでしょうか?

コーヒー回数券のようなチケットを発行しているカフェはあったと思いますが、プリペイドカード決済を導入したタイミングは、他社様に比べて早かったと思っております。また、デザインが豊富に選べ、自分らしいものを選べたり、季節によってメインで使うカードを変えたりできる点が、お客様からご支持をいただいたスターバックスのユニークなポイントだったのではないでしょうか。

多彩な形態を展開 “支払いの瞬間”にもユニークな仕掛けが

――カード型以外に、2015年には非接触型ICチップを使ったiPhoneケース型の 『STARBUCKS TOUCH』を発売されています。発売当時の反響はいかがでしたか?

ご利用いただいたお客様からの反応は良かったです。ただ、非接触型の決済手段といえば、カード型の形状が当たり前で、ウェアラブルな決済プロダクトはあまり世に出回っておらず、お客様の認知も少なかったことなどから、浸透していくには時間がかかりました。

――2019年に登場した『STARBUCKS TOUCH The Pen』も斬新でした。ボールペン型のスターバックスカードを開発しようと思ったきっかけを教えてください。

『STARBUCKS TOUCH The Pen』は、コーヒーをドリップする器具をイメージしています。非接触の決済機能を持ちながら、ペンとして書きやすく、スターバックスのコーヒーネスを感じられるボールペンを目指して、構造の設計からオリジナルにデザインされたボールペンです。お使いいただく方の時間に寄り添い、疲れたときも、頑張りたいときも、優しく支え、後押ししたいという想いから、「お気に入りのドリップコーヒーと過ごすあなただけの時間」をコンセプトに開発いたしました。
――自分用はもちろん、「スターバックス カード」はギフトとしても重宝されています。「スターバックス カード」、『STARBUCKS TOUCH』シリーズを展開する上で、心がけていることはどんなことですか?

キャッシュレスでスマートに快適にスターバックスをご利用いただきたいことはもちろんですが、デザインや形状、デジタルの仕掛け等を駆使して、「決済する瞬間まで楽しい」「ちょっと嬉しい瞬間」をお届けしたいと考えています。

――デザインだけでなく、デジタルの仕掛けもあるんですね。

「モバイル スターバックス カード」や『STARBUCKS TOUCH』を読み込むスターバックスオリジナルのリーダーは、決済時にかざすと、エスプレッソを淹れる音が流れます。何気なく行なう「決済」の瞬間も、スターバックスらしいエッセンスを取り入れることで、お客様の日常を少しだけ特別なものにしていきたいです。

ビームスコラボの第3弾『STARBUCKS TOUCH The Drip』はスケルトンカラーで登場

ビームスコラボの第3弾『STARBUCKS TOUCH The Drip』はスケルトンカラーで登場

コーヒーを手に取る瞬間まで楽しさを…スタバカードの目指すこれから

――来年で「スターバックス カード」の取り扱いを開始して20年を迎えますが、これまでを振り返って印象的だったことはありますか?

スターバックスが日本に上陸した25年前の1996年当時、ペーパーカップを片手に持ち、飲みながら街を歩く光景は、日本ではまだ日常の風景ではありませんでした。スターバックスの1杯のコーヒーが日本のお客様に愛され、人々の習慣や街の風景を変えたように、「スターバックス カード」、お客様の毎日の購買体験を、より便利で豊かなものにしてきたいと感じております。

――「スターバックス カード」という領域を超えて、モバイルオーダー&ペイや各種コード支払いなど、時代とともに様々な決済・購入方法を取り入れていますが、その狙いはどんなところにありますか?

お客様の決済のニーズが多様化していることが、一つの大きな理由です。モバイルオーダー&ペイについては、注文や決済がすべて事前に完結するため、来店すれば商品をピックアップするだけのため、レジの列に並ぶ必要もないとても利便性の高いサービスです。また、昨今の状況で、コンタクトレスのニーズが高まり、スターバックスでも様々な決済手段を使いたいという要望をいただいております。そうしたお客様の声に応えていくことも、お客様とのエンゲージメントを高める上で重要なことだと考えています。

――4月からは冷たい飲み物の容器がプラスチック製から紙製に切り替わりましたが、カードでも環境への取り組みをされているんですよね。

2019年11月より、プラスチック製から環境負荷の軽い紙製に切り替えており、現在はほぼすべての「スターバックス カード」が紙になっております。

――最後に、今後取り組んでいきたいことがあれば教えてください。

様々なデザインや形状のほかにも、カードとステッカーがセットになり自分好みにカスタマイズできるカードや、スクラッチ付きのカードなど、ほかにはないユニークなカードを展開しております。これからもスターバックスらしいデジタルイノベーションを取り入れ、たくさんのお客様の「お支払い」体験を、快適でユニーク、そして、ワクワクするものにしてきたいと考えております。

日本全国各地で販売されている限定デザインのスタバカード

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