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『ネコバス』に『鬼滅の刃』…庭先で“一人雪祭り” 雪の刹那的美しさに魅せられた“職人”の矜持とは?

とけるまでのわずかな時間でも、見る人に感動を与えられるのが「雪像」の魅力

――今冬の制作物で大きな話題となったのが、『鬼滅の刃』十二鬼月の下弦の伍・累でした。14.6万いいねというすごい反響でしたが、ご自身はどう受け止めていらっしゃいますか?
雪だるま職人としにゃんツイッターでは、桁違いの「いいね」や、数多くのコメントをいただき、またこれをきっかけに過去の作品も見直してもらう機会となりました。これまでやってきた「一人雪祭り」が一気に知れわたったように感じ、多くの方々に興味を持っていただけたことに感謝しております。

――本作はどのようなきっかけで制作されたんですか?
雪だるま職人としにゃんテレビやネットなどで毎日のように『鬼滅の刃』の話題が出ていたこともあり、「今シーズンは、鬼滅のキャラを作ってみるか!」と思ったことですね。
 アニメで累を見たとき、雪のシーンがあったからかもしれませんが、自分の中では真っ白な雪のイメージを強く感じたキャラクターであり、この複雑な髪型をどうやれば表現できるかを試してみたいという思いから制作することにしました。

――確かに、髪型や着物など、細かいところの表現が大変なキャラクターですね。
雪だるま職人としにゃんそうなんです。着物を着てますので、平面になってしまわないよう、しわの雰囲気を出したり、クモの足のような髪型をうまく表現できるよう制作しました。あとは髪で見えませんが左目に「下伍」の文字も入ってます。髪の部分は曲げた部分で折れたり、折れるのを気にして太く野暮ったくなったり、顔も表情が写真だとわかりにくかったりで、バランスのよい状態になるまで苦労しました。
 2日間に分け、1日目に首から下で5時間、2日目に残り部分と仕上げ5時間、計10時間くらいかかりましたね。
――それだけの時間を費やしても、雪はいずれとけてしまいます。雪ではなく、ほかの素材を使って作品を残していくというというやり方もあると思うのですが、なぜ「雪」での制作にこだわられているのですか?
雪だるま職人としにゃん粘土やダンボール細工などをやってみましたが、やはり雪の造形が自分にあっているのだと思います。寒いなか何時間も外にでて、その日の天候や雪質にあわせた作り方を考え、降り積もった雪を形にしていく。いずれはとけてなくなるものですが、そのわずかな時間の中で、見た人に喜びや感動を与えられる。そういった魅力が「雪像」にはあると思います。今はSNSで世界中に発信できる世の中ですので、多くの方々に見て楽しんでもらえればうれしいですし、自分自身、純粋に雪で作ることを楽しんでいます。

――今シーズンはコロナ禍で「雪まつり」の中止を発表するところが増えています。こんな状況下だからこそ、ご自身がSNSで発表される作品を楽しみにされる方も多いと思います。最後に、メッセージをお願いします。
雪だるま職人としにゃん全国的にも有名な「雪祭り」はもちろん、私の地元で毎年開催される「雪像コンテスト」も、今年は見送りとなってしまい、多くの人に「雪像」を生で見ていただく機会が失われたことは大変残念に思います。
 そんななかでも、私の作品を楽しみにされている方もいらっしゃいますので、週末には何かしらの作品をアップし、SNSを通じて皆さまに楽しんでいただければ幸いです。
 あといずれは完成品だけでなく、制作工程も紹介できればとも思っています。動画撮影や、写真撮影についても、よりうまく撮れるように勉強していきたいと思います。創作活動も数年にわたり、作品もだいぶ増えましたので、いずれは作品集なども出せれば楽しいかなと考えています。

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