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  手の上で豆腐を切る山本さんをハラハラしながら見守るアダムさん（画像提供：@kana_in_tokyo）

　出会い系サイトでアメリカ人の夫と出会い、生活のなかで感じた文化の違いや新たな発見を漫画にして投稿している山本かなさん（@kana_in_tokyo）。以前は家族で日本とアメリカを行き来していたが、現在はコロナ禍でなかなか義家族と会えない状況が続いているという。夫婦で過ごす日常やアメリカで暮らす友人や親族たちへの思いを聞いた。

一緒に暮らしていなければ気づかない、アメリカ人ならではの視点を漫画に

　もともとエッセイ漫画を読むのが大好きだったという山本さん。出会い系サイトで現在の夫・アダムさんと付き合うことになった際、一念発起でブログに投稿を始めたという。投稿される漫画には、「なぜ日本人は手の上で豆腐を切るの？」「なぜクリスマスにケンタッキーに並ぶの？ クリスマスケーキを買うの？」といった、アメリカ人のアダムさんならではの疑問もまとめられている。

「豆腐を手の上で切るのは、確かになぜかと聞かれると、母親がやっていたからとしか答えられませんでした（笑）。崩れないし、洗い物の手間も省けるんだよと教えたら『でも血が出たら、もっと洗い物が増えるよ』と心配してくれていたようでした。ケンタッキーはCMの影響で私はクリスマスに購入する違和感はありませんでしたが、アメリカではその文化はないようで『何年見ても不思議な光景』と言っています。そんなアメリカ人の彼と暮らしているからこそ気づくことを漫画にしています」

　漫画に登場するアダムさんは、とても穏やかでおちゃめな人柄。クリスピークリームドーナツが家に届いたことを知って大興奮してしまったり、ケバブをデリバリーで注文したことを伝えると、「（ケバブに失礼だから）身を清めてくる」とお風呂に入り出したり。「色々なことに理解力のある人です」と山本さん。

「日本で起きている社会問題や政治問題にも目を向けています。同性婚や#KuTooの話題なども、『ブログの記事にしてみたら』と一緒に考えてくれて、スゴイなと尊敬しています。夫と暮らすようになって驚いたのは、とにかく本当にピザが好きだということ（笑）。友達と集まると、99%宅配ピザを頼み、誕生日パーティーも大体ピザ屋です。アメリカ人って本当にピザが好きなんだなぁ…とつくづく感じます」

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「コロナはとても身近な病気です」アメリカで暮らす親族への思い

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　現在コロナ禍で、アメリカ在住の親友がコロナにかかってしまったり、コロナによる事業縮小で夫・アダムさんが働いている会社では、同じ部署で働く人が9割解雇されてしまったり…。山本さん夫婦の周りでも様々な問題が起こっているという。そのなかで最も気がかりなのは、アメリカで暮らす親族たちに会えない状況が続いていることだ。

「ニュースでも報道されている通り、アメリカのコロナの現状はとてもいいとはいえず、私も夫も親族を心配しています。アメリカ在住の親族や友人には何人かコロナ感染してしまった人もいて、とても身近な病気です。クリスマスの時期には、今年ならではの変化もありました。我が家では、両親とのクリスマスのプレゼント交換が恒例の家族行事だったんですが、今年はAmazonでWishリストを作成して交換をしました。アメリカの郵便局はこの時期とても混雑しているので、そんな場所に夫の両親が行かなくてもいいように考えてのことです。

　なかなか大変な時期が続いていますが、今後もこれまで通り変わらず、皆さんの空いた時間にさらっと読めてクスッと笑えるような漫画を描き続けていきたいなと思っています。アダムとも今の良い関係を一緒にあゆみ思い出をたくさんさくり続けていきたいです」

ブログ:ゲームオタクなアメリカンダーリン
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