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「逃げる=悪」なのか? ブラック企業や社畜描くWEB漫画家が提案、つらい仕事との向き合い方

若い世代の意識に変化、「『働きたくない』と表に出す人が増えた」

  • 『人生から「逃げる」コマンドを封印している人へ』より

    『人生から「逃げる」コマンドを封印している人へ』より

――2020年は新型コロナウィルスの影響で、働き方も大きく変化しました。「自分の働き方はこのままでいいんだろうか?」と考えている人にも、“逃げコマ”は有益だと思います。

 「在宅勤務が当たり前になって、会社員とフリーランスで働く人の垣根が低くなってますよね。『家で自由に仕事できるって、いいだろ』という僕らフリーの優位性はなくなりましたが(笑)、それはともかくとして、リモートワークやデジタル化が進んだことは良いことだと思います。ここまで未曾有のことが起きないと動かない日本もどうかと思いますけど(笑)、余計な打ち合わせが減って、時間のゆとりができたことで、『これでやれるんだ』と気付いた人も多いんじゃないでしょうか。副業を始めたり、フリーになった知り合いもいるし、この傾向はさらに進んでいくと思います」

――やしろさんはSNSを通して若い世代とも交流があると思いますが、仕事に対する意識の変化も感じますか?

 「すごく感じますね。まず、以前に比べたら『働きたくない』と表に出す人が増えた(笑)。長時間労働やパワハラはダメだというのも当たり前になっているし、会社に尽くすような考え方はしないですよね。それがすべてではないし、マジメに働くことも大事なんですけど、今は“個”の時代になってきている。会社に所属していても、しっかり個を持っている人が増えているので、雇う側も認識を変える必要があると思います」

――フリーランスで働くことが特別ではなくなっていると。

 「はい。YouTuberやWEB漫画家もそうですけど、若い人たちが憧れている人は、ほとんどがフリーじゃないですか。そういう人たちが『好きなことを楽しんで、それを仕事にしています』と発信し続けているし、それを目の当たりにして育った人たちが大人になったとき、社会はさらに変わると思います。今、会社の上のほうにいるジジイたちも10〜20年後にはいなくなってるだろうし(笑)、そのとき日本がどうなってるかが気になりますね。もしかしたら崩壊するかもしれないけど、多くの人が個の力を発揮して、もっともっと発展する可能性もあると思うので」

――きついことを我慢するのではなくて、“逃げるコマンド”を使って、楽しく能力を発揮できる場所を作ることが大切になりそうですね。最後にこの本を手に取ろうとしている読者の方がに一言もらえますか?

 「さっきも言ったように、僕は意見を押し付けるつもりはないので、まずは気軽に読んでほしいですね。今は大丈夫という人も、今後、何らかの問題に巻き込まれることがあるかもしれない。そのときに“逃げるコマンド”を脳のなかに立ち上げることで、その状況から抜け出すきっかけにしてもらえたらと思います」

(文:森朋之)

『人生から「逃げる」コマンドを封印している人へ』

ダイヤモンド社 刊
やしろあずき 著
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