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整形か、劣等感か? 大学生の意識に変化も…共感続出の「見た目」コンプレックス漫画作者の葛藤

劣等感はどう昇華すべきか…「容姿以外で幸せを感じる瞬間はきっとある」

――漫画の中で、「もうこれ以上、私を劣等感で殺さないで」というセリフがありますが、容姿に限らず劣等感に悩む人は多いと思います。他人を羨む気持ちは、どう昇華すればいいと思いますか?

 「自分も劣等感があり、それを昇華できていなくて模索中です。心理学の理論にもあるのですが、自分の評価基準って、他人から言われたことで理解しているんですよ。人から優しいと言われたから『自分は優しいんだ』、賞を獲ったから『自分は絵が上手いんだ』とか。他者の評価に依存している以上は、劣等感は絶対にぬぐえないと思います。『他人と比べて可愛くない』ではなく、他人にどう思われようと『自分は自分』と思えたら良いのですが…。なかなか難しいですね」

――読者の中には「自分のことすぎてしんどい」と感じる人も多いようですが、そんな人たちに伝えたいことは?

 「容姿で悩む気持ちはわかるし、私自身、『何でこんなにブスなんだろう』と思って死にたくなることもあります。でも、絶望しないでほしい。私くらいの年齢の女性は、容姿が自分の評価の根本になっている人が多いと思います。でも、絶対それだけじゃない。ブスだから不幸せなのではなく、容姿以外のところで幸せを感じる瞬間はきっとあるはず。それに気づいていきたいですね。読者さんの中には『私の若い頃みたい』、『大人になると、評価はそこじゃないよ』と言ってくださる方もいて、『そうなんだぁ』と勇気づけられました」

視野の広さにつながる劣等感、カウンセラーになり悩む人を救いたい

――今回のテーマを描くにあたって、漫画という手段にした理由は?

 「昔から絵や漫画を描くのが好きで、自然とそうなりました。小説よりも漫画を選んだのは、ギャグみたいにしてお茶を濁せるから。容姿コンプレックスを小説にして重苦しくも書けるけど、それだと本当にしんどい。自分はギャグを入れつつ、しんどさを緩和しながらコミカルに、俯瞰する感じで描きたかったんです。今後も、自分の感じたことを描いていきたいと思います」

――イララモモイさんは、大学院の試験を受けて、合格発表までの期間にこの漫画を描き上げたそうですね。

 「はい。すごく頑張って勉強したのに全然手応えがなくて、めちゃくちゃ絶望していたんです。結果的には無事に合格できたのですが、当時は何か他のことを考えてないと死んでしまいそうで(笑)、この漫画を描きました」

――絶望から生まれた作品だったんですね。

 「絶望しなかったらあの漫画を描いていないので、絶望して良かったと思います(笑)。最近、『劣等感は視野の広さにつながる』と感じているんです。劣等感を感じたことがなければ、劣等感を抱く人の気持ちがわかりません。私は将来カウンセラーになりたいのですが、劣等感を感じている自分がそれを克服していけば、同じような人たちの救いになれると思うんです。これは、劣等感を感じている人にしかできないこと。最初から強い人よりも『強くなった人』の方が、みんなに強くなる方法を教えられるし、今ダメな方が将来いろんな道につながっていくのかなと思います」

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