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机に「消えろブス」の落書き……イジメかと思いきや“魔法陣”、オカルトギャグ漫画に反響

 「オカルト」と「学園コメディ」の二大ジャンルを融合したLINEマンガ『不良退魔師レイナ』が人気だ。一見すると「イジメ・不良モノ」のように見えて、読み進めていくと実は「オカルト退治」だったというギャップに、多くのユーザーから「面白い! 斬新!」「シュールで好き」「インパクトがすごい!」と大反響。この作品について、作者のOTOSAMAさんに話を聞いた。

机に落書き「消えろブス」 イジメかと思いきや、実は「悪霊退散」

 ストーリーとしては、ある朝、見るからに“不良”の転校生・鈴野レイナがクラスにやってくる。クラス委員長の真宮寺心に挑戦的な態度をとるレイナは、放課後、心の机に「ブス」「死ね」といった酷い落書きを……。「イジメなのか」と思いきや、実は彼女、悪霊の退治をする退魔師で、落書きは地縛霊を除霊するための魔法陣だったのだ。

――『不良退魔師レイナ』が人気ですが、この作品はどのように着想されましたか?
OTOSAMAさんアイデアを思いついたのは、実は他社向けに準備していた異世界短編マンガを描いていたときです。その短編にも机に落書きがされている描写があり、「机の落書きがイジメに見えるが、実は魔法陣!」というアイデアが思い浮かびました。結局、その異世界短編マンガはお蔵入りとなりましたが……。その後LINEマンガで執筆する機会をいただき、LINEマンガでは現代ものが人気の一つとのことで、「机の落書き」のネタと霊界を結びつけた結果、『〜レイナ』が生み出されました。

――当初はレイナを「不良ではなくギャルにしようと考えていた」そうですが、あえて不良にしたのはなぜですか?
OTOSAMAさんレイナがクールで恐ろしい人物でないと、作品が成立しません。最初のイメージはギャルでしたが、不良のほうが物語や世界観に合うと思いました。

――学園モノで馴染みのある「イジメ落書き」と、馴染みの薄い「除霊」との組み合わせが斬新ですが、オカルト要素とコメディ要素のバランスは意識されていますか?
OTOSAMAさんある程度は意識しますが、一方で私は勘に頼って創作をしますので、このバランスが崩れることもよくあります。しかしバランスよりも更新を待っている読者を退屈させないことが第一の目標なので、必ず毎話に「面白い」要素を入れるようにしています。それはオカルトとコメディに限らず、感動的な話、キャラクターたちの関係の変化などもその要素だと思います。

日本の妖怪、学校の怪談が続々登場も、作者は「日本の中学校や高校に通った経験もない」

 第1話のラストでは、レイナが心の机を教室から放り投げ、「おめーの席ねぇから!!!」と言い放つ。このセリフから、主人公の女子高生(北乃きい)がイジメに立ち向かう姿を描いたドラマ『ライフ〜壮絶なイジメと闘う少女の物語〜』(2007年放送、フジテレビ系)を想起したユーザーが多く、「中島美嘉の曲が流れた(笑)。懐かしい!」「聞いたことあるセリフ……めっちゃ笑った!!」「最後、名言いただきました!!」「来ると思ってたわ」など多くのコメントが寄せられている。

 しかし、OTOSAMAさん自身はドラマ『ライフ〜』を観たことがなく、「そのドラマをネタにしている動画を某動画サイトで観て、そのシーンを知りました」という。実はOTOSAMAさんはマレーシア出身で、日本の中学校や高校に通った経験もない。学園漫画に関しては、ほとんどマンガやアニメ、ゲーム、ネットから知識を得ているそうだ。

――お気に入りのエピソードと、その理由を教えてください。
OTOSAMAさん4話の「メリーさん」が一番好きです。ホラーの雰囲気を徐々に高めていって、最後にぶち壊すというのが自分でも新鮮でした。それに「メリーさんの電話」の魅力を伝えながら、うまくギャグの方向にもっていくこともできたと思います。まだまだ先の話ですが、これから描く予定の各キャラクターのバックストーリーもなかなかお気に入りです。

――「メリーさん」だけでなく、「トイレの花子さん」「こっくりさん」など有名な都市伝説が変わった形で登場するところも読者に人気です。OTOSAMAさんご自身も、都市伝説がお好きなのですか?
OTOSAMAさん実は都市伝説だけではなく、怪談、妖怪、怪奇事件や本当にあった怖い話とかも好きです。ですが、この作品を創作する前はそういったオカルト的なものをしっかりと調べていたわけではなく、連載が決まってから改めてリサーチしました。

大切にしているのは、子供の頃に大好きだったものからの「インスピレーション」

 根っから漫画が好きで、物心がついた頃から漫画を描いていたというOTOSAMAさん。今から10年ほど前、「某動画サイトでパロディ作品を見て、創作意欲を刺激されて」創作を始め、そこから作品をネットにアップするようになったという。

――スマホで読まれることで、何か意識していることはありますか?
OTOSAMAさん私もスマホでマンガを読む習慣がありますが、やはり小さいコマ、複雑な背景、細い線では読みにくいと感じています。それを意識して調整しています。

――ユーザーからのコメントで、特に印象に残っているものは?
OTOSAMAさん皆さん、非常に細かいところまで読んで感想を書いてくださいますが、どんなコメントをいただいてもうれしいです。たまにストーリーの先のヒントを入れておいて、「読者はそこに気づいたかな?」なんて思いながらコメントを読むのも楽しいです。ツッコミやジョークのコメントを読んで「すごくセンスがあるなぁ」と感じるものも多く、楽しく読ませていただいています。

――今後、『不良退魔師レイナ』はどのような作品にしていきたいですか?
OTOSAMAさんこの作品がどんな形で終わるのか、実は描き始める前からすでに決まっていました。これからキャラクターの過去や秘密がだんだん明らかになっていきます。もちろん今までのようなコメディとオカルトが絡む展開もありますが、キャラクターの過去、そして成長する姿もしっかりと描いていきたいです。

――今後描いてみたい作品のジャンルを教えてください。
OTOSAMAさん異世界と少年マンガに興味を持っていますが、どんな作品を描くことになるのか自分でもわかりません。ただ、子どもの頃『西遊記』と『地獄先生ぬ〜べ〜』が大好きだったので、その影響は作品作りに反映されています。もしかすると将来の作品も、子供の頃に大好きだったものからインスピレーションを受けるかもしれません。

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