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今なお続くおもしろ投稿の元祖『VOW』 令和における“サブカル”の価値とは?

多様化の時代到来で“サブカルチャーの象徴”から変化

 では、かつてサブカルチャーの象徴と言われた『VOW』に携わる立場から、現在のサブカルチャーについてはどんなふうに見ているのだろう。
古矢サブカルチャーのとらえ方って世代によって違いますよね。僕なんかからすると、伝統的なファッションと違うという意味では、『sweet』などで扱うファッションはサブカルチャーのひとつだと思うし、音楽も『VOW』が立ち上がった当初はストリート系やパンクがサブカル的存在だったかもしれないけど、じゃあ、今、これだけ音楽が細分化されている中で、音楽のメインカルチャーっていったい何なのか。そう考えていくと、メイン、サブの区別はもはや感じなくなっていますよね。『VOW』がメインではないことは確かでしょうけど。
鏡味『sweet』はどちらかというと、メインストリームな存在だと思うんですが、でも今の若い人たちを見ていると、私もあまりメインとサブの境を感じないので、その流れで『VOW』も注目されるといいなと思っています。
 今後も「今までと同じように、流行を取り入れるとか、改革しようとかいうこともなく、ターゲットを定めることもなく、ゆるいスタイルでずっと続けていけたら」と3人。かつて一世を風靡したサブカルチャーの象徴がその姿を変えることなく、ファッション雑誌売り上げNo.1の『sweet』とタッグを組んでおしゃれに敏感な若い女性たちにも広がっている現実を見ていると、令和のカルチャーは、メインVSサブの対立構造ではなく、「相反するものをさらに高い段階で統一し解決する」アウフヘーベンの時代なのかもしれない。

文/河上いつ子

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