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今なお続くおもしろ投稿の元祖『VOW』 令和における“サブカル”の価値とは?

SNSの発達で玉石混交の時代だからこそ価値がある『VOW』

 現在、SNS上には、毎日のように『VOW』と似たような“おもしろ”投稿が発信されているが、手軽に投稿できる分、おもしろいこととそうでないことが玉石混交しているのも事実。その違いを聞いてみると、『VOW』が長きにわたって愛されている理由が見えてきた。

古矢徹『VOW』の面白さは、取り上げるネタがウケを狙っているわけでも、笑ってもらおうとしてやっているわけでもなく、天然のものであること。そして、それを題材に、投稿者がボケて、編集者がコメントで突っ込むとか、逆に投稿者が突っ込んで、編集者がボケるという掛け合いがあること。現在、SNSでは無尽蔵に投稿されていますが、編集者が選別しているわけではないし、『VOW』のような掛け合いはあまりない。投稿する側にとっても、自分が面白いと思ってSNS上にあげて、反応がなかったら寂しいし、反対に、傷つくコメントを受けることもあるかもしれないのかなって思いますね。まぁ『VOW』もよく傷つけているんでしょうけど(笑)。
 だからこそ、「『VOW』の灯を消したくない」と3人は語る。

古矢古くからやっている街の中華料理店やジャズ喫茶みたいな感覚でしょうか。時代とともに消えてなくなるものが多い中で、今も続いている、なくなってほしくない店ってありますよね。それがあることで心がホッとするような。『VOW』もずっと忘れていたけど、娘が買ってきたファッション誌を見たら、こんなところにあった、こんなところでまだ相変わらずバカなことをやってたんだ、みたいな存在であればと思っています。
鏡味私もここにあったのかって気づいてもらえた時がすごくうれしいですね。それに加えて『VOW』の存在を知らない若い子たちは、このページはなんだろうってビックリすると思うんです。でも、知る人ぞ知る存在ってものすごく価値が高いし、『VOW』を知っている人は感度の高い人だと思っているので、目にしたことをきっかけに、70年代からあるんだということも含めて発見を楽しんでもらえるといいですね。

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