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コロナ禍での舞台制作者の現状 リモート生配信の是非「活動を止めてはいけない」

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で舞台公演のクラスター感染が起こるなど、劇場での公演開催が難しいなか、チケット制のリモート生配信にて7月4日よりロングラン公演を行う落語ミュージカル『劇的茶屋』。稽古から本番までスタッフ・キャストが一度も会うことなく、完全リモートで制作。劇場公演とは異なる形でいかに観客との「時間と空間の共有」を実現するか、コロナ禍において演劇界は社会とどのように繋がっていくべきか。同舞台を手がけた永野拓也氏(企画・脚本・演出・作詞)と高原紳輔氏(音楽監督・歌唱指導)が、大きなダメージを受けた今の演劇界の現状について語った。

生の芝居がいかにお客さんの存在に頼っているかを改めて実感した

──『劇的茶屋』の第1弾「謳う芝浜」は全20公演、約1000名が観劇したそうですね。

永野拓也 ありがたいことに日本全国、さらにアメリカやヨーロッパからもアクセスがありました。もともと『劇的茶屋』は「落語をベースとしたミュージカルでロングラン公演を実現する」ことを目指し、古民家での上演を企画していたんです。ご承知の通りのコロナ禍で図らずもフルリモート上演になったわけですが、結果的に演劇界においてずっと課題であった「(会場の)キャパシティ」や「(劇場までの)アクセシビリティ」を多少なりとも乗り越えることができました。

──チケットを購入すると上演日までに「お茶」と「お茶菓子」が送られてきます。このアイデアは?

永野拓也 僕も今回いろいろとリモート配信の芝居を観劇したのですが、生の芝居というものがいかにお客さんの存在に頼っているかを改めて実感する場面が、たくさんありました。
高原紳輔 制作者が作り、演者が届け、お客さんが受け取ったものをこちら側に返してくれる。この「循環」こそが生の舞台の喜びや魅力である熱気と一体感を生んでいた、ということに改めて気付かされたんですよね。
永野拓也 空間を共有できないなかで、いかにその「一体感」を生み出せるか。そうした模索の結果、上演前の「いただきますタイム」というアイデアが生まれたんです。

──演者の方の呼びかけで、チャット欄が「いただきます」で埋まったのは感動的でしたね。

永野拓也 僕らはもちろん、お客さんもそれぞれみんな違う場所にいる。それでもお茶を飲み、お菓子を食べるという身体性を伴う行為を同時にすることによって、『劇的茶屋』という空間で一緒に過ごしている感覚になってもらえたらと考えました。

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