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犬飼貴丈「BUMP OF CHICKENには僕の青春が詰まっている」 もしも藤くんに会えたなら
⇒この記事をオリジナルページで読む(8月4日掲載)
撮影:田中達晃(Pash) 取材・文:遠藤政樹
バンプ藤原さんの発言が好きすぎて「自身のインタビューに採用」
犬飼貴丈もともと『天体観測』を知っているぐらいで、それ以外の曲はあまり知らなかったのですが、掘り下げるきっかけになったのは当時のクラスメートかな。その友だちがバンド好きで、よく聴いている曲やおすすめの曲をメールで教えてもらったりして聴きあさっていった。そのなかにバンプもあって……、というのがハマったきっかけですね。
犬飼貴丈『車輪の唄』ですね。メロディーもそうですけど、「錆び付いた車輪 悲鳴を上げ」という歌詞があって、当時の僕は、その詩的な表現にものすごく感銘を受けました。自転車の車輪のことなんですが、「“自転車が僕らを運ぶ”とかじゃなくて、こんなふうに表現するんだ!」と。そこからさらにバンプを好きになっていきました。独特の歌詞や、世界観にものすごくハマっていきました。
犬飼貴丈そうですね。独特なギターの音、ちょっとこもったようなエフェクトをかけているというか、そういう音も“バンプらしさ”だと思います。それとギターボーカルの藤くん……あっ、藤原(基央)さんを中心として、メンバー間に和やかな雰囲気が流れている感じも好き。これは定かじゃないのですが、藤くんの曲できるまで他のメンバーは待っていてくれる、というエピソードを耳にしたことがあって、そういった関係性がすごく素敵だなと感じました。
犬飼貴丈藤くんですね、圧倒的に。歌詞も素敵ですけど、ひとつひとつ、はく言葉もすごく素敵。いまだにカッコいいなと思うセリフは、視力が悪いのにあえてメガネをかけないことに対しての発言で、「別に世界って見えすぎない方がいい」みたいなことをおっしゃっていて。「わぁカッコいい!」と思い、たまに僕もインタビューとかで言っています(笑)。
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BUMP OF CHICKENの藤原基央さん
犬飼貴丈「確かに!」と思って。見えない方がいいこともあるよなって、すごく感銘を受けましたね。
ギターに興味を持ったきっかけは『天体観測』
犬飼貴丈しました。定番中の定番だと思いますが、まず『天体観測』はマストで、みんなでこぞってやっていました。
BUMP OF CHICKEN『天体観測』
犬飼貴丈そうですね。僕はギターボーカルだったので、ほぼコードを弾いているだけでしたけど(笑)。イントロとかは弾けるようになりましたね。ギターをさわって練習しだしたきっかけが、バンプ、エルレ(ELLEGARDEN)、ラッド(RADWIMPS)などでした。
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BUMP OF CHICKEN
犬飼貴丈バンプだと『ラフ・メイカー』。ギターソロがあって、そこは別に僕は弾かなくてもよかったのですが、そのギターソロがすごく好きだったので、一人でコソコソ練習して弾けるようになり、自分自身で「よしっ!」となったことがありました。自己満じゃないですけど、好きすぎて弾いちゃったみたいな(笑)。