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若月佑美の「心の教科書」 三度の飯より愛する『キングダム』から教わったこと

『キングダム』がつないだ親子の新たなコミュニケーション

――『キングダム』きっかけで中国の歴史にも興味を持ったとのことですが、ほかにも『キングダム』のおかげで起きた出来事はありますか?
若月佑美父親との会話が弾みました。父が小説大好きで、『水滸伝』や『三国志』、『岳飛伝』(いずれも中国の歴史書、あるいはそれをテーマにした小説)なども読んでいて、中国史にも詳しいんです。だから「魏が……」とか「趙が攻めてきて」とか、そういう話に父が乗ってくれたのがうれしかったです。
――家族のコミュニケーションにつながるのは素敵ですね。ちなみに、お父さんは『キングダム』を読んでいるのでしょうか?
若月佑美マンガは読まない人なんです(笑)。父は小説好きですが、私は逆に小説をまったく読まずマンガばかり。だから今までそういった共通の話題があまりなかったので、『キングダム』で「つながった!」と思って、びっくりしました。

あと中国にお仕事で行く機会があり、西安に行くことに。周りはそんなに中国に詳しくなかったのですが、私だけは「西安って……政の像があるじゃない!」と楽しみにしたり、「兵馬俑(へいばよう、秦の始皇帝陵を守る目的で作られたとされる陶器の兵馬像)」にもすごくウキウキして(笑)。西安にある有名な古い城壁にも気分が高まりました。『キングダム』を読んでいて良かったなと思いましたね。
――そんな『キングダム』ですが、作品から教わったこととは?
若月佑美あきらめない心の大切さとか、信じることが一番の武器なんだなとか、心の面を多く学びました。例えば政が、政敵である呂不韋(りょふい)に物申すときの光の描写などが印象的で、困難なことでも「できる」と信じてやまない人のパワーってすごいなと感じさせてくれます。

それから、信が戦いの際に「絶対俺は負けない!」という心を強く持っていることで、実際にものすごい力を発揮しているのがカッコよくて。争いの中でも、武力よりも信じる力が一番人を強くするんだと教えてもらっている気がします。

自分はネガティブな思考になることが多くて、「経験も技術も劣っているし……」と思うと、すごく縮こまってしまう。そういうときに「自分はできる!」と強く思えば、経験値も努力も超えられるパワーが出るときがあるのでは、と教えられました。これは、いつも自分の心の糧として持っています。

――確かに『キングダム』には心に訴えかけてくるような場面や描写、言葉が多くある印象です。だから響いてくるのかもしれません。
若月佑美戦いのために全てがある、ということではなく、人間の精神的な成長の過程として戦いがあるという印象です。だから、戦い方よりも、そこに至るまでの人の心や、戦っているときの感情がとっても素敵だなと思います。

原先生への“幻のファンレター”が……?

――もし、『キングダム』未読の人を“沼に落とす”としたら、どんな言葉で説得しますか?
若月佑美まずは「難しくない」ということを伝えたいです。戦(いくさ)シーンの説明部分が理解できてなくても、絵でわかるし、楽しめます。そういう意味でハードルは高くないというか、「歴史ものって難しいよね」という感じではないことは知ってほしい。

あとは、おまけページの4コマとか、スピンオフ部分では先生が遊び要素たっぷりで描いているので、そういう部分を読んだらとりこになることを伝えたいですね。

――それに加えて、これだけ登場人物がいるので、推しキャラを見つけるのも良さそうですね。
若月佑美そう思います!

――若月さんは絵も描かれますが、趣味で『キングダム』のキャラを描いたことは?
若月佑美ありますが……難しかった。実は原先生にファンレター出そうと思って、一度王騎を描いたことがあるのですが、自分でボツにしました。いつか出そうと思って、リュックの中にずっと入れてあります。
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二科展デザイン部門で8年連続で入選している若月さん

――なんと。王騎の出来映えはどうだったのでしょうか。
若月佑美なんか独特な王騎になっちゃいました(笑)。ちょっと女性らしさが強くなりすぎちゃって、「これはダメだな」って。先生の絵は印象的で、目の強さなんかはなかなか素人にはマネできなかったです。だから、自分で描くのは難しかったので、もし塗り絵があったらやりたいです。原先生、塗り絵を描いてくれないかなぁ(笑)。ちょっとギャグ要素強めのを希望します!

――楽しそうですね! ところで、ボツにしたファンレターにはメッセージも添えたのでしょうか。
若月佑美感謝とか感想とか、とにかく好きだという思いを伝えたくて手紙も書きました。でも恥ずかしくなってやめました(笑)。そういえば、小さい頃から芸能人の方に手紙を出したことがないのですが、一度だけ石田スイ先生にファンレターのようなものを書いたことがあります。
それは以前バナナマンさんの番組で石田先生からいただいた絵を紹介したときに、石田先生がバナナマンさんのことを大好きで、「バナナマンさんに作品が伝わったことがうれしい」と言っていただいたんです。それに対して私が泣いて喜んだら、マネージャーが泣いていることにびっくりしていて(笑)。そのお返事という形でお礼を書かせていただきました。

――つまり、自分発信のファンレターはまだ未体験ということですね?
若月佑美はい。ボツにしましたが、原先生に書いたのが初めてでした。いつか渡せたらいいなと思います。

――ある意味「自分との戦い」のようですが、いつか出せるといいですね。最後に、若月さんにとって『キングダム』とは?
若月佑美心の教科書です。皆さんも是非、その教科書を経験してもらえたらなと思います。

若月さんも出演する集英社によるPR企画「未ングダム」

作品情報
『今日から俺は!!劇場版』(公開中、配給:東宝)
累計4000万部超えの西森博之氏の人気コミックを、福田雄一監督が実写化。原作のまま1980年代の昭和の千葉を舞台に、ヒキョーな手を使っても悪党どもは必ずぶっ倒す正義(?)のツッパリ“金髪パーマ”の三橋(賀来賢人)、相棒の“ツンツン頭”伊藤(伊藤健太郎)のコンビの愉快な学園ライフを、迫力のバトルアクションと斜め上を行き過ぎるギャグの連続で描く。清野菜名、橋本環奈、若月佑美、仲野太賀、矢本悠馬、鈴木伸之、磯村勇斗ら“学生”キャストと、ムロツヨシ、佐藤二朗、吉田鋼太郎ほかドラマを盛り上げてきた人気俳優陣が再び集結。ツッパリたちが繰り広げるバトルアクションロワイヤル×超メガ盛り爆笑ギャグ×ハラハラ&ドキドキ&硬派な友情ストーリー。

プロフィール
若月佑美(わかつき・ゆみ)
1994年6月27日生まれ。静岡県出身。乃木坂46では1期生として活躍し、2018年11月にグループを卒業。卒業後は女優として活躍し、ドラマ『今日から俺は!!』(日本テレビ)、『頭に来てもアホとは戦うな!』(日本テレビ)、『父と息子の地下アイドル』(WOWOW)、舞台『鉄コン筋クリート』、『恋のヴェネチア狂騒曲』、『GOZEN-狂乱の剣-』、映画『シグナル100』、『ヲタクに恋は難しい』など出演作多数。2020年は映画『今日から俺は!!劇場版』のほか、ドラマ『私の家政夫ナギサさん』に出演中。『Oggi』6月号からは同誌美容専属モデルを務める。
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この記事について
この記事は、LINE初の総合エンタメメディア「fanthology!」とオリコンNewSの共同企画です。
俳優・歌手・芸人・タレントらの趣味嗜好を深堀りしつつ、ファンの「好き」を応援。今後、さらに気になる人の「これまで」と「これから」をお届けしていきます。
⇒この記事をオリジナルページで読む(7月28日掲載)

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