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食玩「Gフレーム」で制作した“思い出”のグフカスタム 「怯えろ! すくめ! MSの性能を生かせぬまま死んでいけ!!」

――昨秋に、Gフレーム版の「グフカスタム」を制作、発表されました。「グフカスタム」は、これまでHGなどでも発売されていますが、何か違いを感じましたか?
えぬせHGなどで発売されているグフカスタムのキットはどれも出来がいいです。ただ、グフカスタムへの思い入れの強さからか、これまでに発売されたキットは個人的にどれもしっくりきていませんでした。
 Gフレーム版は全身がガッシリとしたプロポーションで、「自分がイメージするグフカスタム」にドンピシャでした。なので「グフカスタムを作るのは、これで最後にするぞ」という心持ちで制作しました。

――制作する際、特にこだわったポイントはどこですか?
えぬせもとが食玩のせいか、全体的にディテールが眠たくなっているので、それらをシャキッとさせることを意識して表面処理をしました。特に塗装済みの部分は親の仇のように塗膜が厚いので、リペイントする際はここを念入りに処理してあげると仕上がりが良くなります。ただ、素材がABSなので溶剤やリムーバーを使うとプラ地が溶けてしまったので、ひたすらヤスリがけするしかなかったのがツラかったです。
――ツラい経験があるからこそのクオリティーの高さなんですね。グフカスタム以外にも、ジムやフルアーマー・ガンダムなど「Gフレーム」の作品を作られていますが、その魅力はどんなところでしょうか?
えぬせ共通フレームに外装を被せる構造のため、全体的にプロポーションががっしりとして力強いことと、ケレン味のあるディテールアレンジが気に入っています。ポーズも決めやすいのもいいですね。それと、一般的な1/144スケールよりも若干小さくて、手のひらに収まるサイズ感も好きです。
 また、もともとの出来がいいので、ヤスリがけや塗装で手を加えてあげると完成度がぐんぐん上がるのが作っていて楽しいポイントです。実際、展示会で直に見てもらった方々に、「え、食玩なの!?」「Gフレームってこんなかっこよくなるの?」みたいな感想をもらえたのはテンションが上がりましたね。

――Gフレームや、HG、MGなどのガンプラ、さらにスケールモデルとさまざまな作品を残しているえぬせさんですが、モデラーとして今後の目標をお聞かせください。
えぬせジャンルを問わず、自分が今作りたいものを作るってことが、モチベーション維持もできるし、何より楽しい。その分、製作が止まってしまっている作品も多いです(笑)。最近はそういった数年寝かせてしまったキットを最後まで完成させることも楽しんでいます。あまり大きな目標はないんですが、あえて言うならば「模型の上手い兄ちゃん(おっさん)」でありたいですね。

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