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「芸能界にパワハラは通用しない」は本当か? 芸能人同士のハラスメントの実情とは

「嫌だった」だけでは成立しない、いじりとパワハラの境界線は?

 このように一般社会はもちろん、芸能界でも注視されるパワハラだが、誤解されている面も多いという。

 「法律的には、単に相手が『嫌だった』というだけではパワーハラスメントは成立しません。パワハラが成立する基準は、【1】優越的な関係に基づいて、【2】必要かつ相当な範囲を超えて、【3】身体的もしくは精神的な苦痛を与えたか等、がポイントになります」

 ここで改めて、上沼・梶原騒動に目を向けてみよう。仮に報道が真実だったとして、この行為はパワハラに該当するのか。報道では、収録中に上沼が延々と叱責し続け、梶原は涙目に。笑いにつながることもなく、そのシーンはお蔵入りにされた、とある。

 「パワーハラスメントになるかどうは、それが『演出として許容されている範囲のいじりかどうか』になると思います。これを超えて、身体的もしくは精神的な苦痛を与えた場合、それは違法な行為になるでしょう。ただ、当事者同士が問題なくても、それを観ている視聴者が『演出の範囲を超えてやりすぎ』だと感じるいじりは、いじめを助長したり、誹謗中傷を誘発するため、避けるべきかと考えています。ただ、明確にここはセーフ・アウトという基準が作れるものではないため、その判断は難しいものもあると思います」

 「ただ、この内容が真実であったとしても、犯罪に該当する発言、または人格を否定する発言等でない限りは、一回のみであるならパワハラには当たりません。重要なのは、その背景、この前後にも似たようなことが何度もあったかどうかや被害の影響度など。一回だけなら単なる“やりすぎ”。法律的にはパワハラ一歩手前のイエローカードの状況ですね」

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