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「40キロ痩せたのに」幸せになれない…壮絶な実体験マンガに反響、作者が明かすコンプレックスとの共存

「自分の傷に塩を塗っているだけじゃないか」、そんな不安が友人の言葉で解消

――漫画の話に戻りますが、ご自身のつらい経験を描くのは大変だったのでは?

【やじまりさん】思っていることをまとめるのが大変でしたし、とてもエネルギーを使いました。「こんな作品を描いて人に伝わるのか。自分の傷に塩を塗っているだけじゃないか」って、描いている最中も不安定になりましたね。でも、描いてあげた後はすっきりしました。デトックスでしたね(笑)。

――痩せて良かったと思うことは?

【やじまりさん】自信につながりました。それまでは、何かを成し遂げたことが一度もなかったけれど、自分で自分を奮い立たせて、ちゃんと“痩せる”という結果まで持っていけた。「自分はやれる人間だ」と、自分を褒めてあげられるようになりました。

――それはポジティブな変化ですね。

【やじまりさん】この漫画を公開したときも、「これを見て友人が離れていくんじゃないか、引かれるんじゃないか」と怖かったけれど、実際には連絡をくれたり、泣いてくれる友人もいて。「太っているとか痩せているとか、そういう目で見て一緒にいるわけじゃない」と言ってもらえたんです。自分は愛されて生きているんだと感じましたし、そんな自分とちゃんと向き合って、愛していきたいと思いました。

どんな見た目でも「他の誰かより、自分で認めてあげればいい」

――コンプレックスに立ち向かったやじまりさんですが、同じように悩む人に伝えたいことは?

【やじまりさん】コンプレックスは悪いことじゃないと思っているんです。私も自分に自信がなかったから、今こうして漫画を描いているわけだし。みんな、心の中で苦しい思いを抱えている分、同じ悩みを持つ人の話を理解することもできる。きっと、同じように悩んだ経験があるからこそ、寄り添えると思うんですよ。ときには気持ちがどん底になったりもするけど、そこまで行ったら浮上するしかないし、時間はかかってもいつか笑えるようになると思います。救いを求めて私をフォローしてくださる人も多いと思うので、少しでもそんな人たちのサポートになれればと思っています。

――最近では、「太っていることも多様性の一つとして認めよう」という動きもあります。やじまりさんはダイエットをして、悩みながらも自信を付けたわけですが、こういったことはどう思いますか?

【やじまりさん】自分のなりたい姿になれるなら、それが一番良いと思います。人それぞれなりたい姿があって、そこに向けて努力できるのが人間だと思うので。そして、どんな見た目だったとしても、他の誰かに認めてもらうというより、自分で認めてあげればいいのかなって。そんな世の中であってほしいです。

――現在、『40キロ痩せてから思うこと』は2話まで公開されていますが、今後の予定は?

【やじまりさん】今後も続きを描く予定はあります。ただ、作品を通して友人と話したり、私自身の心境が変わったこともあり、心の違和感を一個一個紐解いて、自分の気持ちを正確に伝えたいと思っているので、ちょっと時間はかかるかもしれないですね。見守っていただけたら嬉しいです(笑)。

――では最後に、読者にメッセージをお願いします。

【やじまりさん】私の作品すべてが、自分のコンプレックスに繋がっています。コンプレックスというとマイナスに捉えられがちですが、自分の生き方を左右する指標にもなっていると思うんですよね。つまずいているんじゃなく、積み重なっているだけなんです。そうしたつまずきを恐れなくてもいいよと、皆さんに伝えていきたいです。
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