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ファミコン芸人フジタが選ぶ「めちゃくちゃ強かった敵〜RPG編〜」7選

ドラクエ、FF以外の「めちゃくちゃ強かった敵〜RPG編〜」

星をみるひと(1987年/ホット・ビィ)
「ふっかつしゃ」

 何の説明もなく、フィールドに落とされて始まるんですけど、歩いていると敵が出るんです。最初は5種類くらいいるんですけど、そのなかの1体が「ふっかつしゃ」です。

 普通RPGって、主人公たちのレベルに応じたそれなりの敵が出てくるじゃないですか?ところがこのふっかつしゃは、ゲーム終盤に出てくる敵のレベルなんです。ゲーム始めたばかりでそんな敵に出会うんですよ。悔しさ通り越して、意味が分からない。こいつらが出たら100%死なので、出会わないことを祈るしかない。つまり運です。出会ったら絶望ですね。

 これも含めて、このゲームは全体的にバランスが崩れていて、大雑把な作りなんです。とにかく難解な、“クソゲー”でしたね。
ファミコンジャンプ 英雄列伝(1989年/バンダイ)
「ジノ・ヘルナンデス」

 最後の戦いで10何人連続で戦うんですけど、その中盤で出てくる1人。「キャプテン翼」に出てくる中高生のゴールキーパーです。

 このヘルナンデス君、すごいんですよ。とにかく攻撃をはじいてダメージを喰らわない。『北斗の拳』のケンシロウや、『聖闘士星矢』の星矢が必殺技を繰り出しても全然効かない。『シティーハンター』の冴羽リョウ(※リョウは漢字)が銃を打ってもダメ。ゴールキーパーで、鉄壁の守りが自慢という設定にしたかったんでしょうけど、現実にしたらあり得ないことが起きています。

「ファミコンジャンプ」ってゲームの特性上しかたのないことなのかもしれませんが、決してバランスがいいとは思えません。普通に考えて、中高生のゴールキーパーに対し、武術の達人や、銃の達人が出てくれば勝てると思うじゃないですか。ところが、そうじゃない。相性のいいキャラがいて、それをこちらが出せばなんてことなく勝てるんですけど、その相性が何なのかがわからない。とにかく総当たりして、敵と相性のいいキャラを見つけていくしかないんです。『ジャンプ』を読んでいてもその相性はわかりませんから…。
ラサール石井のチャイルズクエスト(1989年/ナムコ)
「石井光三」

 主人公がチャイルズのマネージャー。「よいしょ」をして人気を上げ、チャイルズをトップアイドルにするクエストなんですけど、「ギャラアップの交渉」を理由に、ラスボスの石井光三オフィスの社長、石井光三氏と戦います。

 このボス、それまで散々使ってきた「よいしょ」がきかないんです。相手の「悪意に満ちた言葉」のような攻撃をとにかく防御して耐えるだけ。その攻撃が強くて、耐えきれずにやられてしまうことが多かったですね。 あと、そもそもこのボス戦は「かこのあやまち」というアイテムを使わないと勝てない。それも知らないと厳しい戦いを強いられます。

 今考えると当時、バリバリ働いてらっしゃった石井光三さんが、よくOK出したなと思います。社長がラスボスになって、部下のマネージャーを攻撃するわけですから、今でいったら、パワハラですよね。バブル期の寛大さを感じる作品です(笑)
MOTHER(1989年/任天堂)
「ギーグ」

 ラスボスのギーグなんですが、この戦いは通常の戦いでは勝てないんです。というのも、このギーグは、「歌を歌って倒す」というもの。

 それには理由があって、そもそも主人公の曽祖父母が宇宙人にさらわれたんですね。そのさらわれた先で曾祖母が子守をしていたのが、ラスボスの子どものころなんです。その時にその曾祖母は子守唄をうたっていた。各地に散らばったそのメロディを集めて、その歌を主人公が覚えて、ラスボス戦で歌うと、それを思い出したラスボスが…という悲しい物語なんです。

 物語を進めていくうちに、そういうエピソードが断片的に出てきて、そこから連想していくと、その歌が効くんじゃないかということになり、それでラスボスを倒せるんです。ただ、直接的に「歌がラスボスに効くよ」みたいなことは言われないので、その発想がないとラスボスは倒せない。ギーグの攻撃に耐えていると、後々「うたう」というコマンドが追加されるので、それを使って倒すという感じですね。

→次回は「激動のゲーム業界を生きた、ゲームメーカー「ケムコ」の物語」
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