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清廉性求めるテレビで“未経験”芸人の需要拡大、渡部の不倫で加速する禁忌
番組やスポンサー側も安心? “未経験”であることが一種のストロングポイントに
このように、番組側・スポンサー側にも多大な影響を及ぼす芸人の異性問題。それだけに、スキャンダルを起こしにくい“未経験”芸人は使いやすい存在と言えるかも知れない。
先日、霜降り明星のせいやによる、既婚女性に対する“ZOOMセクハラ”も話題となった。同情票はあるものの、これにより番組・スポンサーの“安全面”での評価が、相方のチェリー芸人・粗品へと傾くことも予想される。独身者や、普段から“やりそう”と思われている芸人もまた、ダメージは少ないだろう。だが、旧態依然の芸人気質の人を使うよりも未経験芸人を使ったほうが、彼らもイメージを大切にしている分、安全である確率は高いと言える。
「とは言え、ピュアで売っていた芸人が強烈なスキャンダルを起こせば、即死級の致命傷となります。これはグルメ、博識、清潔感、清廉潔白で売っていた渡部さんの現在を見れば火を見るより明らか。以前、俳優らの薬物問題が続いた際にも、“身体検査”(タレントの身辺に問題がないかの調査)の必要性が語られましたが、芸人の異性関係でも同じことが言われるようになるかもしれません。いつまでも童貞でいろと言うわけではありませんし、それだけで勝負できるわけではない。ですが、“未経験”は一つのストロングポイントになり得る時代となったとは思います」(衣輪氏)
“傷つけない笑い”が人気を得て、ある意味で“トゲがない”ことがもてはやされる昨今。渡部らのスキャンダルにより、芸人自身の異性関係にもそれは波及し、より一層“未経験”芸人が重宝される時代も来るかも知れない。だが、様々な面で“牙”を抜かれていく芸人たちはどうなっていくのだろうか──? 今後を注視したい。
(文/西島亨)