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芸人支える妻のあり方とは? “極貧時代”や“ネタにされる”覚悟も必要
結婚を期にイメージ変更も “内助の功”で芸人である夫を支える芸能人妻たち
テレビ出演しているタレントや女優が芸人の嫁になった際も、“芸人の妻”としての様々なあり方を提示している。ネプチューンの名倉潤と結婚した渡辺満里奈や劇団ひとりの妻・大沢あかねは、テレビ露出を控えることで陰ながら家庭で支えるという印象をもたらし、視聴者からの好感度もアップした。また、芸人とアイドルの結婚にもかかわらずファンからも祝福され、妻・藤本美貴の名前を叫ぶギャグ「ミキティー!」のイメージが定着した庄司智春は、夫婦ともに交際を隠し続けながら結婚に至ったことで、ネタ的にも芸能活動にプラスに作用した。
「自分が働けばどうにかなる」 収入面でも売れない夫を支え続けた“糟糠の妻”
実際、安村の妻は、『解決! ナイナイアンサー』(日本テレビ系/2016年1月26日)で夫へのメッセージとして、「自分の気持ちに素直なところに惹かれました。お金がなくても、あなたを見ていると、不思議と辛くありませんでした。(略)芸人を続けていようと、それ以外の仕事でも、お金があってもなくても、笑顔のあなただから、一緒に歩んでこられました」と、絵に描いた“糟糠の妻”ぶりを発揮している。
さらに、あばれる君の妻も高校時代のひとつ先輩であり、文化際の舞台でひとりでプーさんのものまねをしていたあばれる君を面白いと思ったと明かしている。そして給料が9万円のあばれる君でも、「自分が働けばどうにかなる」と看護師をして収入面を支え、「私は彼のことしか好きになれないし、彼も私のことを一生懸命好きになってくれたので、信じられる。(略)ずっと芸人になる夢を高校のときから語っていた人が、着々と夢を叶えて、そういう夢を一緒に見られることが楽しい」と、まさに前向きな強い妻を見せつけたのである。
避けられない“イジリ”に対応する妻の気概は夫の笑いにつながる
彼女らは芸人の“妻”ということだけで好奇の目にもさらされ、ネタにもなりやすい。ココリコの遠藤章造の妻・千秋にしても、2007年の離婚後も年末の『絶対に笑ってはいけない』(日本テレビ系)シリーズに遠藤の家族とともに出演し続ける姿は、もはや大晦日の風物詩であり、一般社会ではなかなか理解できない展開だからこそ、元妻ながら“ザ・芸人の妻”なスタンスを体現しているのである。そんな彼女らに対し老若男女を問わず、共感したり感情移入する部分も出てくるだろう。“夫のためなら自ら体も張る”覚悟を持ち、夫と共同で笑いを届けるという彼女らの注目度はますます高まり、今後も“夫を支えるネタ”として重宝されていくのではないだろうか。