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「クセが強すぎる」キンチョウのCM、50年にわたり受け継がれる“面白さ”の遺伝子

藤原竜也が出演する『金鳥の渦巻』のCM

藤原竜也が出演する『金鳥の渦巻』のCM

沢口靖子らの名演技が生まれるも、「私はまだ“そこ”じゃない」と出演を断られることも

――これまで多くのタレントさんが他ではあまり見ない演技を披露されていますが、撮影現場で戸惑うようなことはないのですか?

小林さん 皆さんプロですから、役をまっとうしてくださいます。でも今思うと、『タンスにゴンゴン』で沢口靖子さんがあそこまでいろいろな役(女子高生風、マリリン・モンロー風、国会答弁する議員、押しの強い主婦など。すべて関西弁のコミカルな演技)を、体当たりでやってくださったのには驚きました。

――それは強烈に覚えています(笑)。

小林さん ですよね(笑)。キャスティングについては、“意外性”を念頭に置いていますが、基本的にはCMの内容に合う方にオファーしています。もちろん、断られることもありますよ。「私はまだ“そこ”じゃない」と言われたときは、「そういう断り方をされるんや」と思いましたが、なんとなく意図するところは伝わりました(笑)。何をさせられるかわからないと思われたんでしょうねぇ。

――なるほど。

小林さん 例外的なケースは、藤原竜也さん。現在、藤原さんは『金鳥の渦巻』のCMにご出演いただいていますが、もともとこの蚊取り線香のファンだったそうです。撮影のときも、藤原さんは「KINCHOの人としゃべりたかったんです!」と、すごく喜んでくださいました。

コロナ禍を逆手に取った新聞広告がバズる「こんな時代だからこそ、楽しいことをしないと」

――このような面白CMについて、視聴者の反応は?

小林さん SNSを見るとかなりの反響がありますので、CMとしては成功しているかと思います。テレビCMは今でも媒体力は強いのですが、新聞やラジオの場合は、さらにそこから先のSNSでの拡散力、伝搬力も見込んで広告を作っています。

――SNSと言えば、5月末に掲載された『ゴキブリムエンダー』の新聞広告『もうどう広告したらいいのかわからないので。』も大きな話題になりました。コロナ禍の影響により、広告掲載日に世の中がどうなっているかわからないため、「緊急事態・外出自粛が、まだ継続している場合」「近いうちに収束するぞ! と先行きの見通しが立ってきた場合」など、状況に応じた6パターンの広告を作ったんですよね?

小林さん これはSNSでの反応も見込んだ広告でしたが、思っていた以上に反響がありましたね。この広告を立案している頃は、コロナが本当に大変な状況だったんです。世の中が暗いムードで、多くの企業がどんな広告を出せば良いのか悩んでいるような雰囲気で…。結局、「こういう手法しかない」という結論がこれでした。この広告は、弊社のWEBサイトに誘導する仕組みでしたが、想定外のアクセスがあってサイトがパンクしかけました。それが唯一の反省点でしたね。また、本当にこんな広告を出していいのかという葛藤もありましたね。

――この広告も含めて、社内での評判はいかがですか?

小林さん 社内では、「宣伝部がまた変わったことやっているな」くらいですね(笑)。私たちは、基本的に何を作っても褒められるわけではないし、商品が売れても「宣伝部のお陰」とは言われません。どこの会社の宣伝部も、同じような感じだと思います。ただ、こんな時代だからこそ、楽しいことをしないといけないと思いますし、そのためには、我々宣伝部が楽しそうにしていないとダメだと思っています。

――最後に、視聴者の皆さんにメッセージがあればお願いします。

小林さん CMではふざけて見えるかもしれませんが、商品開発は真面目一徹で行っている会社です。弊社のCMでお楽しみいただき、お買い物の際に少しでも思い出していただけたら幸いです。
★KINCHO公式サイト(外部サイト)

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