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(更新: ORICON NEWS

まるで人間社会…「あるある」「切ない」を凝縮した“昆虫4コマ”に共感の声

 今、“SNSで最も愛される昆虫漫画”として知られる虫4コマがある。総フォロワー30万人以上を数える人気アカウント『ゆるふわ昆虫図鑑』だ。登場するのは「懸命に生きる働きアリ」に「タピオカを売る心優しきカエル」「愛されたい“G”」「宿敵のカブトムシとクワガタムシ」など、個性豊かな昆虫たち。人間社会さながらの彼らの日常は、「あるある」「ほっこり」「クスっ」が凝縮されている。疲れた現代人に癒しと笑いを届ける注目漫画の作者・じゅえき太郎さんに話しを聞いた。

「昆虫の世界を盛り上げるのは僕の使命」

――2016年のSNS開設直後から話題となり、翌年には早くも書籍化。現在では人気イラストレーターとして昆虫関連本を数多く手掛けられていますが、『ゆるふわ昆虫図鑑』ブレイク後、周囲の反応はいかがでしたか?

【じゅえき太郎】 特に変わらずかなと思います。平和です(笑)。

――そうなんですね(笑)。大学卒業後、一般企業などで働きながら絵を続けてこられた、とうかがっています。同作開始当初と、イラストレーターとして活躍される今、ご自身の心境の変化は?

【じゅえき太郎】 実は、『ゆるふわ昆虫図鑑』を本にすることになったとき、はじめて作品を昆虫学者さんに見せたんですが、『人面昆虫』という事もあり、ちょっと嫌われるかも…と怯えていたんです。でも、全くそんなことはなくて、「昆虫好きを増やすきっかけになって下さい」と応援して頂けました。それをきっかけに僕の使命の一つとして、昆虫の世界を色んな方法でもりあげていきたいなと考えるようにはなりましたね。

――本当に昆虫がお好きなんですね。

【じゅえき太郎】 はい(笑)。幼い頃から好きで、現在も部屋には沢山の昆虫がいます。

――昆虫に魅了される理由は?

【じゅえき太郎】 基本的には『かっこいいから』だと思います。今、机の上でタガメを飼っているのですが、やっぱりかっこいいんです。それにこんな小さな体で、空を飛んだり水中に潜ったり、すごすぎると思います!

――虫たちへの熱い想いが人面昆虫漫画『ゆるふわ昆虫図鑑』の原点なんですね。

【じゅえき太郎】 昆虫漫画は中学生くらいから描いていて、キャラクター化するなら昆虫以外思いつきませんでした。昆虫って意外とキャラクター化されていないので、自分で作るしかないと、どこかで考えていましたね。

最も反響があったのは「コオロギの失恋」

――それにしても、キャラの濃い虫たちによる「あるある」ネタに、毎回、クスリとさせられますが、ネタ選定時のこだわりは?

【じゅえき太郎】 基本的には、その日に僕が描きたい事を描いています。暗い気持ちのときに明るいネタを描くのは大変なので、楽に楽にという感じですね(笑)。あと出来る限りその時期にいる昆虫を使って描くようにしています。例えば、カブトムシは冬には登場しなかったり、秋には鈴虫が登場したり…季節にあわせた昆虫を選んでいます。

――季節の昆虫!気が付きませんでした…。これまでに最も反響があったのはどんなストーリーですか?

【じゅえき太郎】 コオロギが失恋する話だと思います。「せつない…」ってコメントをたくさんいただきました。

――『勇敢なコオロギ』と題した作品ですね。ご自身のお気に入りのストーリーは?

【じゅえき太郎】 カブトムシとクワガタムシのライバル関係の話です。カブトムシとクワガタムシを実際に飼育してみて、どういう性格かをなんとなく自分の中で理解して描いた作品です。カブトムシは力持ちでやんちゃな性格、オオクワガタは観察すると隠れるようなシャイな性格なんです。それをキャラクターに反映させています。

――性格を理解して…そんな昆虫愛にあふれる『ゆるふわ昆虫図鑑』は、どんなユーザーに向けて発信されているんですか?

【じゅえき太郎】 最初は昆虫が好きな方にだけ届けばいいなと思っていたのですが、それでは昆虫業界は盛り上がらないので、もっと昆虫に興味がなかったり、昆虫が嫌いな方にも見てもらいたいなと考えるようになりました。専門的な書籍などと平行して皆が楽しめるものを作りたいと思っています。

――今年は絵本作家デビュー、文筆家デビューを果たされていますが、今後の活動予定を教えてください。

【じゅえき太郎】 絵本の二巻や児童書もつくっていきます。ただ漫画も描きたいと思っています。漫画は大人からお子様まで沢山の方が楽しめるものだと思いますので、漫画によって昆虫の世界を楽しく描きたいと考えています。
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