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ORICON NEWS
シャワー中の「どこまで洗ったっけ?」あるあるを漫画に、作者語る“SNSの繋がりが支えになった”
「またやってしまった…」2回目のシャンプー、悔しさと切なさを漫画に
「その日もシャンプーを2回してしまって。またやってしまったという悔しさと切なさがあったので、漫画にしました」と漫画投稿のきっかけを語った倉田さん。
「誰か数人でも分かってくれる人はいないかな…という気持ちで描いたものでしたが、結果的に多くの方にあるあると言っていただけてほっとするとともに、皆さん疲れているんだなぁと思いました(笑)。シャワーのときくらい何も考えずぼんやりと過ごしたいですよね」
周りに仲間がいない妊婦生活、SNSで繋がる仲間たちに「本当励まされていた」
「妊娠してから心身共に変化が大きく、今までの人生とまったく違う新しいステージに来た感覚が日々あったんです。妊娠は10ヵ月の期間限定のものであるため、この特別な状態をリアルタイムで記録することによって、いつでも当時の気持ちを鮮やかに思い出せるよう漫画やイラストにしておこうと思いアップするようになりました」
現在は4ヵ月になった息子さんの育児について、成長の様子や困ったこと、導き出した解決策などをイラスト化して反響を呼んでいるが、「妊娠期間中は特に、Twitterにはたいへんお世話になった」と倉田さんは当時を振り返る。
「妊婦という状態は心身ともにとても特殊な状況であるため、今のこの気持ちを、他の妊婦さんと分かち合いたい!ということがよくあって。周囲に妊婦仲間がいなかったので、SNSで全国の妊婦さんと繋がれたことは私の妊娠生活の良い思い出となりました。
例えば私はつわりのとき、自分が何を食べたいのかまったくイメージが持てない時期がありましたが、その時期はタイムラインで同じようにつわり中の妊婦仲間さんたちが『〇〇は食べれた!』『△△に売ってる××は食べやすい』などとツイートしているのを見て、食べれそうなものを探すのが日課になっていました。そういう情報交換はもちろんですが、住んでいるところも年齢もバックグラウンドも違う全国の妊婦さんたちが同じ“元気な赤ちゃんに会いたい”という気持ちを胸に、それぞれの場所で日々頑張っている姿には本当にいつも励まされていたんです」
“SNSによって支えられた”…それは「妊婦仲間が子育て仲間になった現在でも、同じように感じていることだ」と倉田さんは語ってくれた。
母の存在を語った漫画を投稿「様々な“親への思い”が湧き出てきた」
「この漫画にも、たくさんのコメントを頂きました。私があのとき感じた気持ちや気づきは皆が同じように感じるものであり、親になるとき必ず通る道のようなものなのかも、とも思いました。私の父と母は私をいつもあたたかく見守り応援してくれていますが、私は今までそれをどこか当然のことのように享受していた気がします。きっとこれからも子育てを続けていくなかで、両親に対しての感謝の念をあらたにしたり、苦労や心配をかけたことを痛感するなど、様々な“親への思い”が湧き出てくるのだろうなと感じています。遅くなってしまいましたが、恥ずかしがらず、少しずつでも返していけたらと思っています」
最初は記録のつもりで始めたというSNS。倉田さんにとっては、同じ方向に向かって進む“同士”を見つけることができたものでもあり、親の存在の大きさや有難みをあらためて感じる契機にもなるものだった。
「最近は子育ての先輩や同期さん、妊婦の皆さんなどにも私のTwitterを見ていただけるようになり、息子の成長をたくさんの方々に見守っていただいているようで嬉しく思っています。初めての妊娠出産育児は予想以上に毎日が驚きや発見の連続です。この貴重な体験を余すところなく楽しみ心に刻んでいけるよう、これからも絵や漫画という形に残していきたいです」