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「百合展」に反響、普段は会社員の女性が“週末カメラマン“として“百合写真”を撮る理由

 週5勤務の会社員の傍ら、自身が撮影した“百合写真”をTwitterで公開している高橋みのりさん(@tkhsmnr108)。定期的に企画展等にも参加するフォトグラファーである彼女の写真は、美しい色合いと幻想的な世界観が印象的。主な作品は人物の様々な表情を切り取ったポートレイトだが、独自の視点で女性2人の恋愛や友愛を表現した“百合撮影”が注目を集めている。高橋さんに“百合撮影”のきっかけから、5月に開催された写真展の話など、作品とそこに込めた想いを聞いた。

週5で働く傍ら「百合展」がきっかけで“週末カメラマン”に

――普段は会社員をされているそうですが、フォトグラファーとしてカメラを始められたのはいつ頃からですか。

高橋みのり仕事としてカメラを始めたのは3年前の2016年辺りからになります。2017年に、ヴィレッジヴァンガード主催の「百合展」にお誘い頂いたことをきっかけに、“週末カメラマン”を始めることに致しました。

――“百合撮影”を始めたきっかけは?

高橋みのりもともと女性アイドルが好きで、かわいい女の子や制服などに惹かれていました。そのうち、自分でも好きなものを作品として形に残したいと思うようになったのが、百合撮影を始めたきっかけです。撮影当初は、まさかここまで長く続けるとは思っていなかったので、自分自身驚いています。

――高橋さんの作品からは、女性同士の“友愛”を感じますが、ご自身の恋愛観が反映されていたりするのでしょうか。

高橋みのり作品はすべて、自分とは切り離して撮影をしています。百合撮影の際に自分の感情は必要ないと思っていて、モデル同士の雰囲気や情景の空気感を大切にしています。
――作品のテーマはどのように決められていますか。

高橋みのり学生同士の写真は自然な表情で撮りたいと思っているため、テーマに縛られることなく撮影をすることが多いです。しかし何度も撮影しているモデルさん同士だと、移動時間内で「今日は幼なじみの設定でいこう」などその場で決まることもあります。モデルさんと作り上げていくことが多いため、つくづく自分一人ではこの活動は出来ないなと思っています。

――事前に決めるのではなく、その場の空気感でテーマが生まれていくんですね。

高橋みのり過去には、Twitter等でテーマの募集をして撮影したこともあります。そのときは「ボーイッシュな年下に振り回される社会人のお姉さん」というテーマで、制服とオフィスカジュアルの社会人風な女の子で百合撮影をしました。

“2人だけの世界”を映すため、始発でロケ地へ行き30分のスピード撮影も

――最近はたくさんの花が咲く季節ということもあり、作品も色鮮やかで華やかです。撮影の際に心がけていることはありますか。

高橋みのりお花と撮影する際には必ず“2人だけの世界”にするようにしています。有名なお花畑では多くの観光客の方がいる中で撮影をしなくてはならないので、人が入らないタイミングが来るまでその場で待機したり、始発でロケ地まで行き、30分で撮影を終わらせたりすることも多くあります。

――なるほど、撮影する際の苦労もあるんですね。

高橋みのりそうですね。現実だけど現実じゃないような、夢のような世界観を作りたいと思っているので、納得のいくまで辛抱強く1枚のためにシャッターチャンスを待つことも大切にしています。

――高橋さんの百合作品の中で、これは外せないというアイテムはありますか。

高橋みのり衣装は同じ制服にしたり、別々の制服でもリボンやネクタイの色を合わせたりと、どことなく“お揃い”になるようにしています。また、制服を着る際にはモデルさんに黒髪に近い色にしていただき、メイクもアイメイクは目立たないものなど配慮をしています。

――今までどれくらいの百合作品を撮られましたか。お気に入りの写真は?

高橋みのり5月4日時点で150回の百合撮影をしていました。初めて数えてみたのですが、自分でもびっくりです。お気に入りはたくさんあるのですが、特に2016年5月に薔薇園で撮影したものが印象強いです。青のワンピース制服と満開の薔薇の中、ショートカットとロングヘアのモデル…百合要素として最高な出来の中、表情や写真の雰囲気も言うことなしで、写真を見返した時に鳥肌が立ったのを覚えています。

2人の女子高生を撮影した写真展を開催「ライト層もコアファンも楽しめる作品に…」

――5月には写真展『最後にきっと恋しくなる』を開催。セーラー服姿が瑞々しい女子高生2人の姿を切り取った作品でした。

高橋みのり初対面同士の女の子たちを1年間撮り続ける中で、最終着地点として写真展がありました。ただ、実際に撮影をしているときは、写真展のためにというよりは目の前にある一回の撮影を大切に行なってきました。結果、写真展も無事達成することができてよかったです。

――どんな方が来場されていましたか。

高橋みのり以前までは男女比が1:9の割合で女性が多かったのですが、ここ最近は半々くらいになりました。今回もちょうど半々くらいだったと思います。年齢層は幅広く、中学生くらいの年齢から50代くらいの方まで様々です。

――来場した方の感想を教えてください。

高橋みのり「(作品の中で2人の)どんどん距離が近づいていくのがかわいい」とおっしゃっていただいたのは、一番近くで見ていた私も感じていたことなので嬉しかったです。また、「この2人のこの先はないのか」と聞かれることも多かったです。今回の“リリリ企画(カメラマンの高橋みのり、モデルのリラ・りうから付けた企画名)”は、最後に卒業証書を持って終了となっているため、見る方によって様々な捉え方をして頂けたら嬉しいなと思います。

――作品を見る人はどんな方をイメージしていらっしゃいますか。

高橋みのり写真が好きな方、百合が好きな方、被写体のファン…など様々いらっしゃると思います。ライト層にも、長く百合が好きな方からも見て頂けたら嬉しいです。

「女の子が作り出す空気感は、いつだって綺麗で繊細」

――“百合撮影”を続けてきた高橋さん。作品からどんなことを伝えたいですか。

高橋みのり単純に「百合っていいな」ということが伝わったらなと思っています。同性同士の恋愛に抵抗がある方でもぱっと見て綺麗に感じて、こういう恋愛もいいなと思っていただけるような作品を残していけたらいいなと思います。

――ご自身のnote(コンテンツプラットフォーム)に書かれていた「女の子が2人いれば絵になる」という言葉が印象的でした。高橋さんが考える、“2人の女性を撮影すること”や“百合撮影”の魅力とは?

高橋みのりその関係性が恋愛だろうと、友情だろうと、女の子が作り出す空気感はいつだって綺麗で繊細で、どこか危うげな女の子は被写体として特に魅力的に感じます。モデルとカメラ、1対1の撮影は被写体がカメラを気にして写ることになりますが、2対1だと被写体同士で喋り、思わず撮影していたことを忘れていたなどと言われることもあります。それくらい自然に、作られた表情ではない写真が私は好きなので、被写体が2人いるペア撮影に魅力を感じます。

――今後の目標や、撮影してみたい作品の構想があれば教えてください。

高橋みのりもともと今回の展示会が終わったら百合撮影は少しペースダウンをしようと思っていたので、今後は1対1の撮影をより深め、写真を撮っている私と百合撮影をしているような、ファインダー越しだけど会話を自然としてしまうような写真を撮りたいなと思っています。
Information
Twitter @tkhsmnr108
Instagram @tkhsmnr108
note https://note.mu/tkhsmnr

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