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“球体”ポップアートがSNSで話題、「サプライズ共有したい」型紙も公開の理由
童話テーマの作品が多数「お子さんやご年配の方も受け入れやすいデザインに」
大学生時代クリスマスカード交換がきっかけだったかと思います。
――そのような原点があってポップアップカードアーティストとして多くの作品を制作されているんですね。神秘的な世界観が多く見受けられますが、作品のテーマやコンセプトはどのように決まるのでしょうか?
デザインはお子さんやご年配の方が受け入れやすいものを選ぶようにしています。そのため童話がテーマの作品が多いかと思います。
――また、一般的なポップアップカードと異なり、月本さんの作品の多くが開くと“球体”になります。この形にはどのようなこだわりがありますか?
球体はあくまでも中のデザインを引き立てるためのものだと考えています。そのため球体自体はなるべくシンプルに装飾は少なめにとどめています。
30cmほどある大きな白雪姫の大型球体ポップアップカードです。理由は一番大きな作品であることと奥行きがあるので眺めていて飽きない作品だからです。
――ちなみに…1作品の制作期間はどれくらいでしょうか。
作品によりますが設計に1〜6ヶ月、デザインに1週間〜1ヶ月、組み立て1日〜1週間ほどかかります。
――ご自身の作品として創作するもの、また商品として企画するもの、それぞれ見せ方や設計、組み立て方に違いはありますか?
多くの方は私の作品をアートと感じるかと思いますが私自身は商品としてデザイン設計しています。自分が買いたくなるもの、部屋に飾ったり贈り物として選びたくなるような生活に定着する作品を目指しています。
型紙公開の理由は「作りたいけどデザインするのは難しいという方も楽しんでほしい」
大変嬉しく思います。おそらく初めて見たものへの驚きや周りの人にも見てもらいたいというSNS気持ちから広まったのだと思います。それこそ私の作品のコンセプトなのでこれからもそう感じてもらえるような作品を作りたいと思います。
――何かSNSで発信するときに工夫していることはございますか?
短い時間で情報量は少なめで分かりやすくするように心がけています。小さな子供でも面白さが伝わるものを基準にしています。難解すぎるものでは多くの人に受け入れられにくくなってしまうので。
――一方で、全ての作品の型紙が書籍やWEBで公開されていますが、どのような意図があるのでしょうか。
作ることはできるけど自分でデザインは考えられないという方は意外と多いようです。そのような方のためにも新しいデザインができたらネット上で追加デザインとして公開するようにしています。
手軽でサプライズができることでしょうか。
――月本さんの作品を手にした方に、どのように楽しんでほしいですか?
自分自身だけでなく誰かに見せて感動を共有して楽しんでいただきたいです。
――今後作ってみたいものや、気になるテーマ・コンセプトを教えてください。
例えば、歯車が連動して動いてワクワクできるような仕掛けなど、球体以外には可動する作品を作っていく予定です。