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ガンプラ│トップモデラーインタビュー(ガンダムプラモデル)

「戦いは数だよ兄貴」一年戦争の趨勢を決めた量産型ジムの魅力は、“懐の広いバリエーション”

作品:最終決戦仕様 RGM-79S ジム 後期生産指揮官専用機/制作:スギ(@ms_gpo)(C)創通・サンライズ

作品:最終決戦仕様 RGM-79S ジム 後期生産指揮官専用機/制作:スギ(@ms_gpo)(C)創通・サンライズ

 昨年40周年を迎えた『機動戦士ガンダム』シリーズで“ヤラレ役”を担いながら、常に第一線で活躍し続ける量産型モビルスーツ(MS)・ジム。アニメシリーズ・OVA・ゲームといった様々な作品の中で様々なバリエーションが登場し、その多くがガンプラでキット化されている人気MSだ。単機で主役機のような強さはないものの、どこか“ロマン”を感じる量産型の魅力について、一年戦争最終決戦仕様のジムを制作したモデラー・スギ氏(@ms_gpo)に話を聞いた。

妄想改造しやすい量産型はモデラーにとって「想像力の源泉」

――『機動戦士ガンダム』シリーズの中で一番好きな作品は?

【スギ】1988年に公開された劇場版『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア(逆シャア)』です。アムロとシャアの因縁の対決に終止符が打たれた本作は、ファーストから始まったガンダムワールドの集大成だと思います。ちなみに、公開当時は中学生で、ガンダム映画は初鑑賞。81年に公開されたファーストガンダム劇場版三部作の時は小学生だったため、ドラえもんの映画を見に行っていました(笑)。

――では、好きなキャラはアムロやシャアですか?

【スギ】はい。ファースト、Zガンダムを経て逆シャアでは大人になったアムロの立ち居振る舞いが感慨深かったです。劇中、アクシズの落下を阻止しようとするアムロと、立ちはだかるシャアが口論をするシーンは、ファーストの頃にサイド6でシャアと初対面してオドオドしていたアムロとはまるっきり違い、逞しさを感じました。視聴者と一緒にヒーローたちの時間が経過している点が印象的でした。

――では、ガンプラにハマったタイミングはどこですか?

【スギ】まず、プラモデルの原体験は駄菓子屋で買えた『ロボダッチ』や『宇宙戦艦ヤマト』のメカコレになります。ガンプラに関しては『コミックボンボン』の影響でハマりました。漫画『プラモ狂四郎』や『MS戦記』をはじめ、プロモデラーのガンプラ作品…毎月ボンボンのガンプラ情報に釘付けでした。ちなみに、初めて並んで購入したガンプラは1/144ボールです(苦笑)。
――スギさんはジムの作品で有名です。ジムに魅力を感じたアニメシーンは?

【スギ】色々あって悩みますが、ファーストガンダムの第30話「小さな防衛線」に登場する工場に並ぶ沢山のジムでしょうか。これまでのアニメでは描かれなかった“量産型”にはじめて触れ、「量産型スゲー!」って子ども心に思いました。最近のジムに関しては、懐の広いバリエーション展開に魅力を感じています。

――劇中で“ヤラレ役”となることが多いジムですが、モデラーたちに愛されている理由は何でしょうか。

【スギ】ドズル・ザビが語った「戦いは数だよ兄貴!」のセリフは有名ですが、私も同様の考えで、量産型は“ヤラレ役”ではなく戦いの趨勢を決定づける存在だと思っています。あと、モデラー視点でいうと量産型にはバリエーションが多く妄想改造がしやすいため、「量産型=想像力の源泉」だと思っています。

“カッコイイ立ち姿”で大事なのは、足裏をしっかりと“地面に接地”させること

――今回紹介している機体の作品名はありますか?

【スギ】作品タイトルは「最終決戦仕様」で、機体名はRGM-79S 後期生産指揮官専用機です。一年戦争後期に生産され、ア・バオア・クー攻防戦に投入。アムロが搭乗したRX-78-2の戦闘データがフィードバックされ、初期生産型から桁違いに強化されている、という設定です。

――アニメ版準拠のオーソドックスな機体なのに、本作からは指揮官機らしい“力強さ”を感じます。

【スギ】ジムに限らずですが、制作の際に一貫しているのは“カッコイイ立ち姿”で、力みのない自然な立ち姿を目指しています。あと、コレクション性を大事にしていて、後発のジムシリーズと並べた時を考えてスタイル調整しました。
  • オプションパーツを着脱しやすいようネオジウム磁石を仕込み、各パーツの取り外しは自由自在

    オプションパーツを着脱しやすいようネオジウム磁石を仕込み、各パーツの取り外しは自由自在

――制作面で技術的にこだわった部分を教えてください。

【スギ】前述した“カッコイイ立ち姿”に関連しますが、自然な立ち姿にするために重要なのは足裏を地面にしっかりと接地させることです。そうすることで全長18mあるMSの重量感を表現することができます。それと、制作でのこだわりとして、難しい改造はしないこと。難しい改造や全体をイジる改造に取り組むと完成が遠のいてしまいがちです。なので、ガンプラ復帰してからはキットのポテンシャルを生かしながら、目指すスタイルを決めて“ポイント改造”をしています。

――ポイント改造はどんな部分を?

【スギ】ジムやザクといった量産型は独自のカスタマイズを施すのが楽しいですよね。このジムにもオプション装備を用意しています。指揮官機なのでサーベル2本が標準装備ですが、ノーマルタイプとコマンドパックを用意しました。武器類も用意していて仕様別に装備して楽しめます。そして、この機体はそうしたオプションパーツを着脱しやすいようネオジウム磁石を仕込んでいて、取り外しが自由自在なんです。

――今後はどんなジムを制作する予定ですか?

【スギ】作りたいガンプラは沢山ありますが、このジムのフォーマットでバリエーションを制作中です。ライトアーマーは完成しているので残りはスナイパーカスタム、ジムキャノン、ジムトレーナーまでは揃える計画です。

――ワクワクするラインナップですね。スギさんにとってガンプラとは?

【スギ】ガンプラに初めて触れたのが小学3年生くらいなので、もう38年の付き合いになります。途中離れた時期もありますが、こんなに長く趣味として続くガンプラって本当に凄いと思います。何より、今ではTwitterで新しい趣味仲間と繋いでくれるまでになりました。本当に「ガンプラやってて良かった」と思います。

(C)創通・サンライズ

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