(更新:)
オリコンニュース
ガンプラ│トップモデラーインタビュー(ガンダムプラモデル)
ハッチ開放時の“音”を表現した「白い悪魔」と、ザクという“兵器の怖さ”を「赤い彗星」で演出
![]()
【左】山田良太氏の「フルハッチオープン」【右】爆氏の「シャアザク」ジオラマ(C)創通・サンライズ
→【ガンプラビフォーアフター】毎週更新・トップモデラーインタビュー特集←
連邦との戦力差や悲劇的な結末からジオン贔屓になった(爆)
つまり、本作品から感じる“悲壮感”や“恐怖”といったものは、「戦争の悲劇性や残酷さ」を表現したものなのだそう。
「その点は私も意識している部分です。というのも、私のモデラーとしての技術や精度は人並み以下だと自覚しています。ただ、ガンダムやガンプラを愛している皆さんの『こんなジオラマを見たいだろうな』という思いを形にして出せるのが、私の“強み”といえます」
一方で、こうしたプラモ制作において「壁」を感じる場面もあるという。爆氏はその点について「筋彫りができません。キレイなガンプラを作れません。本当に無理です(苦笑)」と笑った。そんな「壁」があるからこそ、自身の“強み”を生かしているのだそう。
実際、今は常時3つほど制作しているという爆氏。複数の作品を平行して制作することで、煮詰まった際の気分転換にもなっているようだ。さらに、こうしたジオラマ制作から“気づき”もあったようだ。
「これまでは、単純に“ジオラマの題材”の1つとして捉えていました。しかし、これ程作り続けているということは、無意識下で“好き”が溢れているからだと思います(笑)」
伝説の模型誌表紙「フルハッチオープン」を現代に復活(山田良太)
1982年5月、ガンプラブームの真っ只中に発売された模型誌『HOW TO BUILD GUNDAM2』の表紙を飾ったガンダムの“フルハッチオープン”はインパクト絶大。当時のガンプラファンの心を鷲掴みにした。現代版を作るにあたってどのような苦労があったのか?
「編集部からは、もしお台場にあった1/1ガンダムがフルハッチオープンしたら、というお題でした。そこからイメージを膨らませて、各所のハッチの開き方や、内部メカがメンテナンス時にどういう動きをして、どうやってメカニックが整備をするのか…、見る人が“妄想”して楽しめるものにしようと思いました」
イメージソースは前述の『HOW TO BUILD GUNDAM2』の表紙として、色々と過去のイラストや雑誌掲載の作例なども研究したとのこと。過去の作例を勉強しながら「本当に沢山の方が使われてるモチーフだなとあらため感じた」と山田氏は語った。また、表紙意外にも参考にしたのがOVA『機動戦士ガンダム0083』の劇中シーンだという。
「ジムキャノンIIがハッチを強制開放するシーンがあって、その時の効果音の『ガバァ』って音が感じられそうな…音が資料というのも変な話ですが(苦笑)。あとは実際の戦闘機のメンテナンスシーンなどの画像も探して参考にしました」
音さえも資料とし、作品に落とし込む“匠の技術”。トップモデラーの真骨頂を本作から感じ取ってほしい。
(C)創通・サンライズ