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“隕石”が静かなブーム?「短冊に願いを込めるよりも現実的」

 探査機「はやぶさ2」が小惑星リュウグウに到着したというニュースに、日本中の注目と期待が高まるなか、隕石がジワジワと注目を集めている。映画『君の名は。』や日清カップヌードルのCMなどにも流れ星や隕石落下のシーンが登場。海外では以前からセレブの間で隕石を持つことがブームという。 “隕石”がもたらすパワーは未知数ではあるが、人々が引きつけられる所以は何なのか。フジテレビ系バラエティ番組『アウト×デラックス』に登場して隕石愛を語ったり、各メディアに取り上げられたりと話題になった隕石直売所「BigBang」の店主・星の王子氏に話を聞いた。

15億のパラサイトに驚愕、歴史上の人物も海外セレブも魅せられた

 東京スカイツリーから歩いてすぐのところに隕石直売所「BigBang」はある。店主の星の王子氏は、アフリカ南部・ナミビア共和国のギベオン隕石、チリのアタカマ砂漠でとれるイミラック隕石をはじめとした、世界各地の隕石を加工して販売している。商品は100円の隕石シールから、数万〜数百万円のネックレスや指輪といった隕石ジュエリー、15億と推定されるパラサイトまでさまざまだ。店内にはさまざまな有名人のサイン色紙や来店記念の写真が並ぶ。かつて隕石は一部のコレクターや研究者の間でのみ売買されていたが、徐々に人気が高まり今ではその価値が大幅に上がっているのだそう。

「欧米では以前からセレブたちの間で隕石を集めることが流行っていて、映画監督のスティーブン・スピルバーグはコレクターとして2tもの隕石を持っていると言われています。欧米でのブームから日本でも隕石に注目が集まり、一種のパワーストーンとして身につけられるようになりました」(星の氏)

 パワーストーンといっても、一見すると何の変哲もないただの“石”のようにも見える。しかし星の氏は、人々が隕石に魅せられる現象について「昔から“願いが叶うもの”と位置付けられてきたことが一番の理由」と話す。

「昔の人ほど、隕石に力があることを強く感じ取ることができたんだと僕は思います。卑弥呼は隕石を勾玉にして身に付けていたし、ツタンカーメンの短剣は隕石でできていたという発表もあります。福岡県直方の須賀神社には、落下目撃記録最古の隕石が奉納されています。このように昔の人々は隕石を身につけたり、そばに置いたりすることで力を高めてきました。実績があるからこそ、現代の人も魅せられている。ある種のロマンですよね」(星の氏)

ホームレス生活から一転、全財産をはたいて隕石購入

 そんな星の氏だが、実は隕石を売り始める前は家がなく、漫画喫茶で生活を送っていたのだという。

「アルバイトで食いつなぎながらホームレス生活を送っていたとき、ひょんなことから隕石を扱っているおじいちゃんと出会ったんです。その方は『隕石は流れ星だから願いが叶うよ』と言い切ってしまう人で(笑)。それまで僕自身は隕石を見たこともなかったんですが、持った瞬間に何だか運命を感じてしまって。隕石を仕事にしようと決めました」(星の氏)

 当時の所持金3万円を全額はたいて小さな隕石を16個購入し、路上販売から始めていった。道行く人に声を掛け、隕石を売っては仕入れてを繰り返していった星の氏。2013年には店舗を構え、今では関東近郊に2店舗を展開するまでに。“願いが叶う隕石”と聞くと怪しくも聞こえるが、「今年で隕石を販売して7年目。必要かどうかわからないと思われるものを売り続けてきました。怪しいと言われて落ち込むこともあるけれど、願いが叶わないと思った時点で、何もできなくなってしまいます。何と言われても、皆に喜んでもらうために隕石の販売を続けていきたい」と星の氏。

 もうすぐ訪れる七夕。短冊に願いを込めるのに比べれば、隕石は決して安いものではない。物事のすべては自分次第で決まることには変わりないが、“何かを成し遂げたい”“事態を変えたい”というとき、意識を切り替えるスイッチとして隕石を用いるのは一つの考え方なのかもしれない。

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