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【WILLER EXPRESS】推し活層から絶大な支持集まる高速バス・夜行バス、意識は「運輸業ではなくサービス業」

提供:WILLER EXPRESS

提供:WILLER EXPRESS

 ホテルの高騰により、高速バス・夜行バスの「0泊」活用が増えている。かつては、「バスの長距離移動はキツい」「運転手がガサツで怖い」といったネガティブなイメージもあったが、近年少しずつ変化も。とくにバス業界の雄・WILLER EXPRESSは推し活層から熱い支持を集め、「運輸業ではなくサービス業」との意識変化が起こっているという。人手不足や燃料費の高騰、コロナ禍などの危機に直面しながら、時代のニーズに即して変化してきた現在地を追った。

コロナ後に最初に戻ってきたのは…?「推し活応援に全掛け!」したバス会社

シェル型シート+カノピーで圧倒的個室感を実現したDOME 提供:WILLER EXPRESS

シェル型シート+カノピーで圧倒的個室感を実現したDOME 提供:WILLER EXPRESS

 大ブームの推し活の心強い味方としても、すっかり定着した高速バス・夜行バス。比較的安価な移動手段のため「浮いたお金を推しに全振りできる」、早朝の到着も「いち早くグッズ列に並べて好都合」、長時間の移動も「寝て起きたら到着しているからむしろタイパが良い」など、あらゆる利便性から「遠征はバス一択!」とする推し活勢は多い。

 こうしたニーズに着目するバス会社も増えており、メイン層である若い女性向けのサービスを充実させている。なかでも高速バス大手のWILLER EXPRESSは、SNS等で快適・便利なバス利用のノウハウを発信するなど、推し活の応援に積極的だ。

 「推し活というワードを意識し始めたのはコロナ禍でした。バスの利用が落ちこむなか、最初に戻ってきたのが、帰省でも旅行でもなく、『ライブに行きたい』という需要だったんです。当時は『うちは推し活応援に全賭けしよう!』が掛け声になっていましたね」(WILLER EXPRESS 商品本部 販売企画チーム 篠原玄さん)

ミセスのチケット当落日にアクセス殺到、エンタメ多様化で「移動動向を推察するのは難しい」

最強の4列シート、Prime 提供:WILLER EXPRESS

最強の4列シート、Prime 提供:WILLER EXPRESS

 そして、アフターコロナに推し活市場は本格的に加熱。ライブの本数はもとより、大規模アリーナの建設ラッシュも相まって、推し活勢の全国大移動が始まった。

 「チケットの当落が決まった瞬間にバスを予約する方も増えました。最近顕著だったのが、Mrs. GREEN APPLEの10周年コンサートの当落日。全国からバス予約サイトにアクセスが殺到しました。いつ・どこで・どのコンサートが開催されるのか。バスは増便すべきかなど、エンタメのトレンドは常に注視しています」(同)

 篠原さんによると「推し活が“追っかけ”と呼ばれていた時代から、ライブ遠征目的のバス利用は多かった」という。

 「ただ当時は推しの対象が今ほど多様でなく、また一度ファンになると根強く応援する傾向がありました。しかし近年はライバーや歌い手など意外なアーティストが熱狂的なファンダムを形成していたり、また“推し変”のサイクルも早まった印象があります。エンタメに伴う移動動向を推察するのはどんどん難しくなっていますね」(同)

価格か?快適さか? バスに求めるものに男女で違い「安価競争は負の連鎖しか生まない」

カノピーが大型化したPrime 提供:WILLER EXPRESS

カノピーが大型化したPrime 提供:WILLER EXPRESS

 2010年の国土交通省調査によれば、高速バスの利用率は女性が男性をやや上回っている。このデータから、推し活ニーズが高まる以前より、女性たちが活発にバスを利用していたことが伺える。

 「当社に関して言えば、10年以上前から女性の利用率が7割ほどでした。男性は10〜20代前半がメインで、『新幹線に比べて安価だから』という理由が主です。一方で女性は価格よりも『女性専用席』や『こだわりのシート』を選択されるなど、安全性や快適性を重視する傾向にあります」(WILLER MARKETING マーケティング戦略グループ 藤光昭洋さん)

 高速バスのハード面の進化は目覚ましく、寝顔をすっぽり覆うフードや、足元・隣の座席との広い空間、快眠シートなどを備えたバスはもはや珍しくない。一方で低スペック車両であれば東京・大阪間が4000円台〜と、他の公共交通機関に比べて価格の選択肢が広いのも高速バスの特徴と言えるだろう。

 「高付加価値を志向するバス会社も徐々に増えてきています。その分は価格に転嫁されますが、安価競争は負の連鎖しか生みません。各社が質やサービスで切磋琢磨することは、ひいてはお客さまの満足にも繋がると捉えています」(同)

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