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【美ボディ大会】口癖は「私なんて…」体重74キロの高血圧で命の危険を感じ20キロのダイエットを決意した元公務員「健康になると前向きになれる」

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美ボディ大会『ベストボディ・ジャパン(BBJ)』に出場した中尾久美子さん中尾久美子さん

 先ごろ、筋肉だけではない健康的なボディの美しさを競うコンテスト『ベストボディ・ジャパン(BBJ)』が、開催された。パーソナルトレーナーの中尾久美子さん(52)は、体重が72キロあった頃に高血圧で鼻血が出て、「命の危険を感じた」とダイエットを決意。約20キロの減量に成功し、いまでは同じような悩みを抱える人に寄り添いながらトレーナーとして活躍している。大会では、自信に満ち溢れた美しいボディを披露した。
【全身写真はこちら!】鍛え抜かれた美ボディを披露した中尾久美子さん

1年半で約20キロの減量に成功 公務員からトレーナーに転職も

――トレーニングを始めて、どのくらいになりますか?

中尾久美子さん トータルで5年くらいです。1年ほど普通のジムに通って、その後の4年間はパーソナルトレーニングに通っています。実は、最高で72キロくらいまで体重がありました。ダイエットを考えるようになったのは、血圧が上がって鼻血が出るようになったから。当時は、大阪で公務員をしていたのですが、仕事が忙しくて残業も多かったので、自分をメンテナンスする時間がなかったんですね。でも、「これではいけない!」と思って、ジムに通い始めました。

――どのくらい痩せたのでしょうか?

中尾久美子さん 現在は54キロなので、約20キロ痩せたことになります。最初の半年で約12キロ落として、そこからさらに約10キロ落としました。期間としては1年半くらいです。

――どのようにして、20キロ体重を落としたのですか?

中尾久美子さん トレーニングと食事改善です。少しずつ身体の変化を感じられるようになったので、そこからは自分でも勉強を始めました。最終的には、同じような悩みを持つ人に寄り添いたい思い、トレーナーの資格を取得しました。

――具体的には、どのような悩みに寄り添いたいと思ったのでしょうか?

中尾久美子さん 私と同じように仕事をしていて家庭もあって、忙しい日々の中、自分自身を労れない人たちに寄り添いと思うようになりました。同じ悩みを抱えている人は、すごく多くいるんだろうなと。私が、自分自身と向き合うことでいろいろなことに挑戦できたので、皆さんのチャレンジの後押しができたらいいなと思っています。

「私なんて」が口癖だった…健康になると前向きになれることを実感した

――どのようなことに挑戦したのでしょうか?

中尾久美子さん パーソナルトレーナーの資格を取得し、パーソナルトレーナーに転職しました。公務員という安定した仕事を辞めるにあたって、周りの人から止められたのですが、それよりも「誰かを助けたい」という気持ちが強く、新しい環境へ飛び込みました。私が、パーソナルトレーナーを始めたのはコロナ禍が始まった頃だったので、オンラインレッスンも取り入れながらのスタートでした。大変な状況の中でも身体を変えたいと思っている方はいるのだと実感しました。

――太っていた時に、周りから言われて傷ついた言葉はありますか?

中尾久美子さん 周りに何か言われたというよりは、自分自身の気持ちですかね。つい「私なんて」と思って諦めてしまうことが多かったように感じます。身体がしんどくなると心もしんどくなる。逆に健康になると前向きになれるということを実感しました。

――痩せた変わったことはありますか?

中尾久美子さん 着たい服を着られるようになったことは嬉しいですね。公務員の頃は、比較的カッチリとした服を着ていました。いまは、胸元や腕など、ボディラインを見せるような服も着られるようになりました。以前の姿を知る友達からは、「雰囲気が変わった」「こんなに痩せられるんだね」と言われることもあります。私の姿を見て「ダイエットを頑張ろうかな」と言われることが、励みになります。

――本格的にボディメイクを始めようと思ったきっかけを教えてください。

中尾久美子さん 最初は「とにかく痩せる」「体重を落とす」ということからスタートしたのですが、血圧が下がりボディラインが変わると、「もう少し変わりたい」と欲が出てきました。いままでは、体を覆い隠すような服を着ることも多かったのですが、脚がキレイになってから「ヒールの高い靴を履いてみようかな」と思うようになれました。その延長線上で大会出場を決め、ボディメイクに真剣に取り組んできました。私が大会に出ることで、過去の自分と同じような思いをしている人たちに、「私だってできたんだから、あなもできるわよ!」ということを伝えたいです。

トレーニング中は雑念が無くなる“自分会議”の時間「凛とした芯のあるカッコいい女性になりたい」

――憧れの人はいますか?

中尾久美子さん 海外のフィットネスモデルですね。スタイルだけでなく、自分を持っていて軸がしっかりとあるので、そういう部分も含めて憧れます。

――周りの人から言われて印象に残っている言葉はありますか?

中尾久美子さん 「凛としてカッコいいですね」と言われたことでしょうか。筋肉だけを付けると男性らしいゴリッとした体型になってしまうのですが、キレイに筋肉を付けたことで「女性らしさとカッコ良さを持ち合わせている」と言われたことが、嬉しかったです。

――トレーニングの魅力とは?

中尾久美子さん 自分と向き合えるところです。働いていると、現状を見つめ直したり、考える時間を持つことが難しいのですが、トレーニングをしている最中は、自分自身に集中できる至福の時だと思います。私は、トレーニング中のことを「自分会議」と言っているのですが、一番無になれる(雑念が無くなる)時間なので、それが心と身体の両方に良い影響を与えています。

――ボディメイクは、日常生活のどの部分で活かされていますか?

中尾久美子さん 姿勢です。体幹ときれいな姿勢はリンクしています。体幹がしっかりしていないときちんとトレーニングができないんですね。普段から体幹を意識し、凛とした姿を保つように心がけています。

(文/地原緑 写真/片山よしお)
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