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【美ボディ大会】過度なダイエットを繰り返し…「本来の自分を見失っていた」体型コンプレックス克服した元モデルが美ボディ大会出場
モデル時代は周りの人たちと比べて「痩せられない自分にコンプレックスを抱えていた」
石田梨緒さん 10年目になります。モデルの仕事をしていた時に、周りの人たちと比べて焦りを感じたことがあって、ジムに通い始めました。そこからトレーニングの魅力にハマっていきました。
――トレーニングのどのようなところに魅力を感じたのでしょうか?
石田梨緒さん 身体の変化が、目に見えることでしょうか。ただ細くなるのではなく、引き締まった身体を見て、「こっちのほうが好きかも」と思えました。それと同時に、自分の心が健康になっていくことを感じられたのが、大きかったかもしれません。その経験があったので、パーソナルトレーナーの資格を取りました。10代の頃はモデルの仕事をやっていたので、過度なダイエットを繰り返していました。過去の自分と同じように体型で悩んでいる女性たちに、トレーニングを通して健康的に痩せる方法を伝えていきたいと思っています。
――モデルの仕事をしていた時に、周りからの言葉で傷ついたことはありますか?
石田梨緒さん 「脚をもう少し細くして」と言われたことはありますが、そこまでひどい言葉は投げかけられませんでした。モデルの仕事をする上では当たり前のように、「痩せていないといけない」と思っていました。そんな痩せられない自分に対して、コンプレックスを抱いていました。脚の太さで悩んでいた時は、「脂肪吸引しようかな…」と考えたこともありました。
――トレーニングに打ち込むようになったきっかけを教えてください。
石田梨緒さん 体型へのコンプレックスから、本来の自分を見失っていました。周りの人が「もっと自分に自信を持ちなさい」と言ってくれたことで、気づくことができて、安易に痩せる方法を選ばずに済んだのだと思います。
コンプレックスも見方を変えると“チャームポイント”になる「心と身体は表裏一体」
石田梨緒さん 完全にコンプレックスを解消したわけではないけれど、心が健康になりました。ここ数年、諦めることなく自分の身体や心と向き合うことで、コンプレックスだった部分をあえて「出してみよう」と思えるようになりました。コンプレックスも見方を変えると、“チャームポイント”になるんですよね。それに気づけたことで、そこに合わせたボディバランスを考えられるようになりました。ストレスから解放されたのか、減量も上手くいくようになりました。
――やはり、ストレスをためないことは大事ですか?
石田梨緒さん そうですね。心と身体は表裏一体なので、心が健康じゃないと身体の健康も損なわれてしまう。この大会では、自分と向き合うきっかけになり、リラックスして臨むことができました。
――トレーニングを始めて、周りから言われて嬉しかったことを教えてください。
石田梨緒さん トレーナーという職業柄、お客様や友人からダイエットやトレーニングに関する相談を受けることが多いのですが、悩んでいる人たちにアドバイスできることが嬉しいです。相談に乗ることで、少しでも相手の力になれればいいなと思っています。私が美ボディ大会に出場する理由は、「ダイエットなどで悩んでいる人に力を与えたい」というメッセージを発信していきたいと思ったからです。
――トレーニングの魅力とは?
石田梨緒さん 身体だけでなく心も変われることだと思います。すぐに結果が出ないので、途中で諦めてしまう人も多いのと思います。大きな目標を立てずに、「今日は、走れそうな気がするから走ってみよう」「今日は、ひと駅歩いてみよう」といったことから始めてみてはいかがでしょうか。私は、毎日できることを少しずつやっていけば良いかなと思っています。
(文/地原緑 写真/片山よしお)