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<次に見たい最新韓国ドラマ>スリリングな展開にドキドキ…ダークだけど人間ドラマにグッとくる新作ドラマ3選【ハングクTIMES Vol.126】

ハングクTIMES
K-POP、ドラマ、映画などさまざまエンタメコンテンツが盛り上がり、まさに時代は“第4次韓国ブーム”。現地の最新トレンドや話題のドラマ・俳優、グルメ・ファッション・コスメなど…“今”気になる韓国情報をお届けします!
こんにちは。韓ドラ大好きライターのなかまるです。食欲の秋、読書の秋、韓国ドラマの秋がやってきました。今月はシリアスな雰囲気ながら、俳優陣の名演技に酔いしれる新作ドラマを3作品『最悪の悪』『誘拐の日』『剣の詩』をご紹介します。

Pick1『最悪の悪』

あらすじ
刑事一家の妻と結婚した、しがない田舎の刑事のパク・ジュンモ。先輩の誘いで、麻薬密売組織の潜入捜査をすることに。狙いは飛躍的な昇進。うまく困難をすり抜けながら、組織内まで潜り込むことができたが、リーダーであるキチョルの信頼を得てより明確な情報を得なければいけない。だが、やがて生まれていくジュンモに対する疑いの目や、妻ユ・ウィジョンとキチョルとの複雑な関係、そして組織内外の抗争の激化…。

見事ミッションをクリアし捜査を終えることができるのか、人間の欲望の先にある最悪の悪とは何なのか、浮き彫りになっていくスリルアクション作品です。
見どころ
主人公の刑事パク・ジュンモを演じるのは、チ・チャンウク。“アクションと言えば、チ・チャンウクだった!”と『ヒーラー』や『THE K2』を思い出させる、キレの良い格闘シーンは見もの。ノワール97%な展開のなかに3%ほど妻らに見せる甘い姿。。出世街道から外れてしまった正義感の強い田舎の刑事だった頃と、組織に潜入し悪を装っている時のギャップが半端ない!
ジュンモの妻で麻薬保安官であるユ・ウィジョンを演じるのはイム・セミ。『女神降臨』で一気に名をはせ、今回正体を隠さなければいけなくなった夫を陰で支えながらも、昔の縁による新たな再会によって拗れていく難しい間柄を、うまく演じています。切ない展開が迫真の演技によって、ぐっと伝わってきます!
犯罪組織のリーダー、キチョルを演じるのは、イカゲームで一挙に世界中の注目を集めたウィ・ハジュン。不幸な境遇や実らなかった淡い初恋を拗らせまくっていて、ただの悪役じゃないところがたまりません。悪の純情って新しいなと思わせてくれる、ぎこちなく不器用な恋模様をぜひ見てみてほしいです。 やっていることは非道極まりないのにきっと愛おしく思えてくるはず…!
▼作品情報
『最悪の悪』ディズニープラス スターにて独占配信中

Pick2『誘拐の日』

あらすじ

病を患った娘の莫大な手術費用に困っていたミョンジュンのもとに、失踪していた妻が現れ、誘拐して身代金を奪う計画を企てようと持ちかける。気乗りしなかったが、愛する娘のためにやむなく誘拐を決意したミョンジュン。

実行当日、戸惑いながらも狙いの富豪宅に着いた途端、車の前に少女ロヒが飛び出してきた。気絶してしまったロヒはその衝撃で記憶を失ってしまう。とっさに父親だと名乗るが、貧相な暮らしに適応できずこき使うロヒにたじたじのミョンジュン。しかし本当の父親のような思いやりのある心遣いでだんだんと2人は親しくなっていく。
そんな中、ロヒの家から両親の遺体が発見され、突如、誘拐犯から殺人犯の容疑者に。だんだんとただの身代金目的の誘拐ではなく、大きな陰謀が隠された複雑な事件に巻き込まれてしまったことに気づいていく2人。力は強いが気弱で優しい男と天才少女がおくる、笑いあり、感動あり、ハラハラありのブラックコメディです。
見どころ
主人公のキム・ミョンジュン役はユン・ゲサン。元柔道選手で力は強いが、不器用で気弱で悪いことにはすこぶる向いてない優しい男を演じています。映画『犯罪都市』では新興犯罪組織のボスだったのに…!と驚きを隠せないほど、へなちょこ(笑)。でも、家族やロヒを守る気持ちが強く、困難も乗り越えていくタフさと、ロヒの心も開かせる無垢な優しさが心に沁みます!
上位0.01%の頭脳を誇る天才少女チェ・ロヒ役は、チョン・ユナ。ひねくれた性格で、すぐ人をこき使うが、中身は11歳。心の優しいミョンジュンに心を開いていく、繊細な役柄を見事に演じています。大人たちを欺くための計画を企てる並外れた能力を見せる一方、子供らしい一面も。そんなギャップのある自然な演技が素晴らしい。

粘り強く捜査を続ける刑事パク・サンユ役はパク・ソンフン。捜査能力は高いが、上からの指示に背き厄介者扱いされている熱血っぷりを見せています。ドラマ『グローリー』での女たらしな嫌なお金持ち役とはがらりと変わり、周りに流されず自分の捜査を信じる熱い姿が印象的です。
そのほか、謎だらけの妻ソ・ヘウン役をキム・シンロクが、怪しい警備員パク・チョルウォン役をキム・サンホが、ロヒの父の同級生で脳神経外科病院の院長モ・ウンソン役をソ・ジェヒがと、裏の顔がチラつくも全く予想できないポーカーフェイスな演技が光る俳優陣が脇を固めます。
▼作品情報
Amazon Original『誘拐の日』Amazon Prime Videoで配信中

Pick3『剣の詩』

あらすじ
1920年代の日本による植民地時代、暮らしの基盤を奪われ 間島に移住した民衆たち。間島は無法地帯で、盗賊は、恐れ知らずの戦いを繰り広げていた。主人公のイ・ユンは祖国の人々を討伐できず、盗賊に。祖国と呼べる地のために、そして愛する人を守り抜くために、たとえ死ぬこともいとわない彼らが戦うアクションストーリー。
見どころ
奴婢出身で軍人の過去を持つ盗賊の主人公イ・ユンを演じるのは、キム・ナムギル。近年では『悪の心を読む者たち』で敏感に心を感じてしまう主人公を演じ、話題となりました。今作では、闇を抱えた演技が彼の色気となり魅力となっているなと改めて感じる、そんな役どころです。結ばれてはいけない女性に恋心を寄せ、葛藤する姿も必見!
朝鮮総督府鉄道局課長でありながら秘密を抱える女ナム・ヒシンを演じるのは、少女時代のソヒョン。近年もドラマ『私生活』や『ジンクスの恋人』で好演し、メインどころの役を演じ着々と女優としての経験を積んでいます。お嬢様で優雅な雰囲気をまといながらも、うちに秘めた強い想いが伝わってくる迫真の演技がかっこいい!
朝鮮出身の日本軍幹部、イ・グァンイル/三浦正平を演じるのは、イ・ヒョヌク。『再婚ゲーム』ではすてきな男性でしたが、『先輩、その口紅塗らないで』『mine』と拗らせた悪い男を演じてきています。腹黒感が隠せないのに、女性たちがハマっていくのがわかる魅力の持ち主。またもクズ男を演じています。なぜか救いたくなる闇堕ち姿や、イ・ユンが奴婢だった時の主人としてキム・ナムギルとの悪縁など、注目シーン盛りだくさん。
そして最後に今作に欠かせない存在、暗殺者オンニョニを演じるのは、イ・ホジョン。両親を殺した人への復讐心に燃えた銃の使い手役で、その名射手のさまがめちゃくちゃかっこいい!『わかっていても』でかっこいいのは実感済みだけど、惚れ直してしまいました…!オーディションでつかんだ役だそうで、これからアクションで大活躍の予感。
▼作品情報
Netflixシリーズ『剣の詩』独占配信中
今月のドラマPickはいかがでしたか? 今回はダークなヒューマニズムを描いたドラマ3作品をお届けしました。俳優陣の名演技は、普段なじみのないノワールな世界観も一気に共感を呼んでしまうのだから不思議なもの。ぜひチェックしてみてくださいね!
ライタープロフィール
中丸史華
出版社で書籍の編集者として働いたのち、IT企業にてwebメディアの編集者に。韓国カルチャー好きがこうじて、韓国関連の執筆活動も行なっている。趣味は、渡韓時のスケジュールを細か〜くたてること。生粋の韓ドラオタクで今までの視聴作品は300ほど。インスタグラム【@punnikouri(外部サイト)】。

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