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ロレックス、参考価格改定でリユース市場での影響は? スタンダードなモデルまでも価格高騰「バブル期の不動産と同じような状況」

 長引くコロナ禍、世界的な物価高騰や加速する円安などの影響で活況を得るリユース市場。高級腕時計は、投機目的としての需要が高く、なかでも代名詞的存在の「ロレックス」は、YouTuberやインフルエンサーの影響もあり、従来のファンだけでなく、若い世代にも憧れのブランドのひとつとなっている。9月に参考価格(定価)が改定されたが、リユース市場でどのように影響するのだろうか? 日本最大級のリユースショップを運営するコメ兵に聞いた。

“参考価格の変更”は、リユース市場でも価格に影響する

 世界三大時計ブランド「パテックフィリップ」「オーデマピゲ」「ヴァシュロン・コンスタンタン」を始め、「ロレックス」や「オメガ」などのスイス製の高級腕時計は、「売却時にも大きな損をしない」とリユース市場のなかでも、高い人気を誇る。場合によっては、購入時より高い価格で買取りされる時計もあり、“投機”的な側面から購入する人も少なくない。

 スイスの時計メーカーで構成される非営利団体「スイス時計協会(FH)」の発表によると、2021年のスイス製時計の輸出金額は、前年同期比33%増(約2兆5700億円)。日本への輸出額でも前年同期比21,1%増(約1700億円)と、コロナ禍でも好調であった。

 なかでも「ロレックス」は、店舗でなかなか欲しいモデルが購入できないことから、店舗に足しげく通うことや店舗周りをすることを「ロレックスマラソン」「デイトナマラソン」とも言われている。需要と供給のバランスが崩れ、2次流通でもプレミアム価格のモデルが多い。

 資産価値とリセールバリューの高さは随一であり、スイス時計の人気を牽引している「ロレックス」は、為替相場の変動や原価高騰に伴い、毎年のように定価改定が行われている。9月1日には、ほとんどのモデルを対象に参考価格(定価)が改定され、約7%の値上げとなった(値上がり率はモデルによる)。この価格改定がリユース市場の相場価格に、どのような影響をもたらすのだろうか。

「本来なら参考価格が上がっても、プレミアム価格で取引される商品は、直接セカンドマーケットの価格には影響を与えません。しかし、経験則からすると、価格変動(上昇)の動きになっていると感じます。これは、相場変動が時計業界のオークションなどのマーケットに影響されているからです。そのため、わかりやすい出来事である『参考価格の変更』は、セカンドマーケットに影響するでしょう」(KOMEHYO 商品部 須川誠さん)

「ロレックス」の価格が高騰しすぎて頭打ちも…“一般的なブランド品”の範疇では説明が難しい

 リユース市場の方が高くプレミアムな価格がついている「ロレックス」だが、今年2月をピークに相場価格が下落傾向にあった。リユース市場での「ロレックス」は、価格が高騰しすぎて頭打ち感があるようにも感じられる。

「これについては、なんとも言えません。しかしこれまでも、『高騰し切った』と思っていた状況から、さらに相場が上昇してきた歴史があります。いくつかの高級時計は“投機対象”になっている側面があります。この状況が逆戻りすることは、考え難いため、いまの状況は続くと思われます」

 では一般的には、どのようなことが要因で市場価格が変動するのだろうか。

「対物資産へ投資する人が多い状況か、経済が好調か、為替が円安かどうか複合的な要素があると思います。また、新製品や生産終了の情報が出回ると、相場が変動することもあります」

 近年「ロレックス」は、機能性と実用性に優れているスポーツモデルが高い人気を得ていたが、「どのモデルが人気で、どのモデルが高騰していると一概にいえず、“一般的なブランド品”の範疇では説明が難しい」と須川さんは言う。

「バブル期の不動産と同じような状況が生まれています。都心部から徐々に郊外地の不動産価格が高騰していったように、『ロレックス』もスポーツモデルだけでなく、一般的なモデルまでも価格が高騰しています。以前は、スタンダードモデルは基本的に高騰することはありませんでした。しかし現在は、スタンダードなモデルであっても、人気のある文字盤カラーであれば高騰し、プレミアム価格のモデルの範囲が広がっています」

購入自体が“宝くじに当たるようなこと”であり、著名人着用はもはや関係ない

 なぜスポーツモデル以外でも、価格高騰の動きが広がっているのだろうか。

「スポーツモデルの価格が高騰したことにより、相対的にスポーツモデル以外の時計が割り安に感じられることで、いままでよりも他モデルの需要が増えたと感じています。その結果、価格が上がってきたと推測されます」

 かつては、木村拓哉やブラット・ピット、トム・ハンクスが愛用していることから価格が高騰したモデルもある。そうした著名人の着用は、現在もどのような影響をもたらしているのだろうか。

「『ロレックス』の人気モデルは、入手困難な状況にあり、正規店で購入できること自体が、“宝くじに当たるようなこと”です。そのため購入者は、『モデルを選ぶような状況ではない』と感じています。このような状況において、『有名人がつけているあのモデルが欲しい』というような感覚はなくなっているように感じます。 また、『どうしてもこのモデルが欲しい』という方は、セカンドマーケットで参考上代(小売業以外の会社が供給する商品について設定した販売参考小売価格)より高額な価格で購入しています。この層の方は、ミーハー志向が少なく、強いこだわりをもって選んでいます」

 著名人の着用やモデルに関係なく入手困難な状況が続く『ロレックス』。須川さんは、「他の市場でも、歴史を作ってきた先駆者は、マーケティング優位にあると思います。一旦、そのジャンルの代名詞的な存在になれば、自然とそこに人気が集中します」と高級腕時計ジャンルの先駆者である『ロレックス』は、マーケティング勝者だと言う。一時は相場価格が下落傾向にあったが、この人気はまだまだ続きそうだ。

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