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ネットメディアの書き込み動機、「共感や応援」が半数以上 ”誹謗中傷”と“批判”のあいまいな境界線が課題に
コメント書き込む人は約1割 男性の書き込み経験は女性の2倍に
書き込みの動機、一位は「共感や応援」54.9% 「スカッとしたい」層も僅かに存在 誹謗中傷の“線引き”に課題も
【共感・応援】がトップなのは、エンタメ関連でポジティブ記事の方がネガティブよりもエンゲージメントが高い傾向を裏付けている。「応援しているタレントや作品の記事のコメントがゼロだと盛り上がってないみたいだから」(30代女性/宮崎県)といった動機もあるようだ。
一方では【記事の話題についての怒り】28.7%や、【記事には直接関係なく、話題となる人物への怒り】9.8%、【スカッとする】6.6%を「怒り」「不満」を表明する場としての書き込みをとして考えると、一定数の割合がネガティブな感情を動機にしていることがわかる。
誹謗中傷ではなくあくまでも批判だという主張が書き込まれることも実際にあり、その線引きを誰がどのような基準で行うのか、境界が曖昧になってしまうという問題もみえてくるだろう。いうまでもなく個々人の言論の自由を担保することは重要である。しかし、少なくとも「誹謗中傷してやろう」と自覚して書き込むような人はごく一部の少数派だとしても、悲しい事件を繰り返さないよう特定の人を追い込むようなコメントを書き込んでいないか、心がけることも大切なネットマナーの一つだろう。
それに加えて、記事を制作・配信するメディア側も、その責任もより一層考えられなければならない。「議論の場があることによって記事をより大勢に読んでもらえる」「反響が可視化できる」などの大義名分から、公序良俗などの一定基準に基づく制御を怠ってはいないか。コメント欄からメリットを得てきたメディアを運営する側にも、より精密で適切なバランス感覚と自己点検作業がますます重要になってきている。
【調査概要】
調査時期:2021年11月2日(火)〜11月8日(月)
調査対象:計1000名(直近1年間でコメント欄つきのネットニュースを見た自社アンケートパネル【オリコン・モニターリサーチ(外部サイト)】会員
割付:20代以下、30代・40代・50代・60代の各セル200の均等割付
調査地域:全国
調査方法:インターネット調査
調査機関:オリコン・モニターリサーチ(外部サイト)
https://omr.oricon.co.jp/
調査時期:2021年11月2日(火)〜11月8日(月)
調査対象:計1000名(直近1年間でコメント欄つきのネットニュースを見た自社アンケートパネル【オリコン・モニターリサーチ(外部サイト)】会員
割付:20代以下、30代・40代・50代・60代の各セル200の均等割付
調査地域:全国
調査方法:インターネット調査
調査機関:オリコン・モニターリサーチ(外部サイト)
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