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“くだらない”世界一に込められた「命の重さ」 66年続く『ギネス』がプロデュースする世界記録の価値とは
ギネスを利用したコンサルティングも実施 幅広く利用できる“世界一”のコンテンツ
「ネットの普及に伴い、07〜08年頃以降、全世界からの申請が活性化し、問い合わせが増えてきたことから、対応する形でコンサルティングサービスを始めました」(ギネスワールドレコーズジャパン代表 石川佳織氏/以下同)
問い合わせには、具体的に挑戦内容を共有し、実現可能か否かを問うものから、「〇人くらいで何か記録挑戦をしたいのですが……」という漠然とした相談まで様々。それらの話を受け、GWRでは、これまで認定した6万件近いデータベースの中から、相談者にマッチするような記録を探したり、既存の記録を参考に、新たな案を一緒に考える部署があるという。
例えば、こんなエピソードがある。近年、企業や団体が、コミュニケーション向上や、地域活性化のために「ギネス世界記録」に挑戦するケースが増えているが、ある企業から、社員で挑戦できる記録はないかと相談を受けたときのこと。
「お話を聞いたところ、その会社はお客様の命を預かるお仕事をされていて、大切な命をつないでいくということをモットーにされているということでしたので、スプーンに乗せた鶏の生卵を複数人でつないでいく『リレー方式で卵をパスした最多人数』という記録が合うのではないかとご紹介し、実際に挑戦されました」
記録自体は“くだらない”ものであっても、そこに意味を持たせることによってブランディングや認知向上につながっているのだ。