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引っ越しのためデータ化した“カフェ路線図”に反響、アプリ化を望む声も 住みたい街上位の傾向も浮き彫りに?

 どこの駅にどのカフェチェーンがあるのかを図で表した「カフェ路線図」がTwitterで話題に。スターバックスコーヒー、ドトールコーヒー、タリーズコーヒー、サンマルクカフェ、コメダ珈琲店、エクセルシオールカフェの各チェーン店が、東急東横線、東急田園都市線、小田急小田原線、JR中央線快速のどの駅に存在するのかをわかりやすく表示したものだ。投稿には、「これは面白い、めっちゃ役に立つ」「出先でリモート作業するのに、めっちゃ役立ちそう」「不動産業で使える資料」と多くのコメントが寄せられている。このカフェ路線図、利用するにはかなり便利だが、作成はかなり大変なのでは? 投稿者のにゃんこそばさん(@ShinagawaJP)に、制作のきっかけや苦労などについて話を聞いた。

駅の規模を重視するスタバ、オフィス街に集中するエクセルシオール「チェーンごとの性格の違いが興味深い」

――“カフェ路線図”にはさまざまな反響が寄せられていますが、そのことについてはどう感じていますか?

にゃんこそばここまでの反響を頂くとは思っておらず驚きました。近年では地図アプリを使ってカフェチェーンを簡単に検索できるようになりましたが、「カフェチェーンの多い駅は?」みたいな素朴な疑問に答える資料はなかなかありません。話題の身近さと、着眼点の新しさがウケたのかも知れません。頂いたコメントを読んでいるとテレワークに言及したものが多く、出先での作業場所探しに苦労されている方も多いのかなとも思いました。

――そもそもこのような路線図を制作しようと思った経緯は?

にゃんこそば個人的に、将来の引っ越し先をゆるく検討し始めているのですが、チェーン店の充実度を比較しているうちに、ふと路線図っぽくしてみたくなり作成しました。
――とても大変な作業のように感じますが、どのように制作していったのでしょうか?

にゃんこそば制作そのものよりも、データの整理に時間が掛かりました。全国の主なチェーン店の場所を各社のサイトで調べ、コンピューターで計算できる形式(緯度・経度)に直してから、各駅から400m以内に入っているかどうかを機械的に判断する…といった作業をしています。

――コロナ禍でリモートワークが進んでいる今だからこそ、“カフェ路線図”が便利な印象です。ご自身でも利用してみましたか?

にゃんこそばこのご時世なので、まだ実際には活用できていないのですが、隣の路線に好きなチェーンがあることがわかりましたので、一度行ってみようと思います。

――東急東横線、東急田園都市線、小田急線、中央線…と制作してみて、どんな発見がありましたか?

にゃんこそばチェーンごとの性格の違いが興味深く感じました。スターバックスが駅の規模や集客力を重視している印象なのに対し、ドトールはわりと小さめの駅にも出店しています。エクセルシオールや(今回は割愛しましたが)ベローチェはオフィス街に集中的に出しているようです。

――路線ごとにも違いはありましたか?

にゃんこそば特に、中央線の充実度が印象的でした。駅と駅の間が長く、各駅が大きなイメージを持っていましたが、図らずも“カフェ路線図”として可視化されたような形ですね。

「全国1万駅、100近くのチェーン店のデータは集計ずみ!」 データから算出された都内における“最強の駅”は?

――“カフェ路線図”のほかにも、“ハンバーガー路線図”“100均路線図”などもあり、アプリ化を望む声が多くありました。SNSでこのような投稿をすることのメリットはどういった点だと感じますか?

にゃんこそば飲食や衣料・日用品・家電など、全国1万駅、100近くのチェーン店のデータを集め終わりましたので、タイミングを見て路線図化してみたいと思います。このような図表にニーズがあるのか、またどのような配布方法がよいのかわかりませんでしたので、SNSに試作品を投稿して広く意見を募るという手段を取りました。アプリ化の要望をたくさん頂いたのですが、お店の情報を常に最新化するのは骨が折れる作業になるので、チームで取り組んでいくことも含めて検討したいと思います。

――カフェ、100均、ファストフードなどを分析されて、にゃんこそばさん的に「都内で最強だな」と思う駅は?

にゃんこそば数だけを見れば新宿がダントツなのですが、住まい探しという観点では住宅地の駅を見たいところです。中央線の吉祥寺や三鷹、総武線の錦糸町、小田急線の経堂などはチェーン店がバランス良く進出していて高評価です。

――ほかに気になる駅は?

にゃんこそば一方で、「高円寺や阿佐ヶ谷には個人経営のカフェが多い」というコメントも頂きました。商店街が賑やかで、私自身好きな駅です。みんなにとっての1位はなかなか決められないかも知れません。

――引っ越しを検討されていたとのことですが、どのような条件で探していたのですか?

にゃんこそば個人的な基準になってしまいますが、小さな子どもがいて行動範囲を広げにくいので、駅前で大抵のものが揃うといいですね。今住んでいる街にも長いアーケード街があり、「日用品に特化したショッピングモール」のような感覚で利用しています。路線図とは別の観点ですが、災害リスクや、公園・運動場へのアクセスもチェックしてみたいですね。

――路線図をはじめ、「#チェーン店で日本地図」や日本地図で「人が住んでいるところを光らせてみた」や「スーパーやコンビニの場所を光らせてみた」、「『水曜どうでしょうclassic』を放映すテレビ局のある都道府県」など、さまざまなデータを可視化しています。データをユニークに可視化することの魅力は?

にゃんこそば「なんとなくそうだろう」と思っていたことが可視化されたり、思わぬ発見があったりと、自分自身楽しみながら制作しています。今は一方的に情報発信している状況ですが、みんながいろんな作品を出し合って、「可視化クラスター」的に盛り上がっていけるといいなと思います。

――路線図に限らず、今後データを可視化してみたい、気になっているものや挑戦したいものがあれば教えてください。

にゃんこそば“街の住みやすさ”を定量化してみたいと考えています。今回整理した「チェーン店の充実度」だけでなく、交通利便性や住環境などを幅広く調査する必要があるため、先の長い取り組みになりそうです。もっと身近なところでは、「食生活などに見る県民性の違い」「○○(ある地域)はどこからどこまで?」のような気軽な話題も発信していく予定です。
にゃんこそば
Twitter:@ShinagawaJP 

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