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“辞書の山”に埋もれる女子大生…小6の夢叶えた原動力は? 「言葉の変遷を探ることで言葉の未来も見えてくる」
「いつかあなたが作った辞書の読者に…」校長先生の言葉が将来の目標に
んちゅたぐいさん「私も集めてる!」「同じ人がいて嬉しい!」など、共感の声が多かったことがとても印象的でした。辞書の面白さに気づいている人はごく少数だと思っていたので、共感はあまり得られないかなと予想していたのですが、私が思っていたよりもずっと多くの人が国語辞典に興味を持っていることが分かって嬉しかったです。
――『新明解』や『広辞苑』の版元である出版社にも投稿内容が届き、各出版社が喜びの声を上げていました。
んちゅたぐいさん本当に嬉しくて、電車の中で泣きました。私の小さな声を見つけてくださった河出書房新社様をはじめ、各出版社の方々に本当に感謝しています。
――小学校の卒業文集で「辞書」について書いていましたが、どういうテーマだったのでしょうか?
んちゅたぐいさん卒業文集のテーマは、特に指定された覚えはありません。私は「辞書は私の友だち」というタイトルで、新明解国語辞典の面白さについて書きました。出来上がった文集を読んで、ほかの友達がみんな小学校の思い出や将来の夢について書いており、私の作文だけ浮いていることに気づきました。やっぱり思い出について書いたほうが良かったかなぁと少し後悔しました。
――そうだったんですね。
んちゅたぐいさんでも、校長先生が私の作文をとても褒めてくださり、卒業式のときに直接「いつかあなたが作った辞書の読者にしてください」と言ってくださいました。そのときから、将来は日本語学を学ぼうと考えるようになりました。