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70周年迎える「ミルキー」の秘密 ほとんど知られていない激レア柄も存在

1959年当時の「ミルキー」

1959年当時の「ミルキー」

 昨年、創業110周年を迎えた不二家の看板商品「ミルキー」が、今年発売70周年を迎えた。「ミルキーはママの味」のフレーズで知られるミルクキャンディーで、今や国民的キャラクターとなっている「ペコちゃん」が最初に使用された商品でもある。発売以来ほとんど見た目が変わらない「ミルキー」だが、なぜ長きにわたり変わらず愛され続けているのか。ペコちゃん誕生秘話も含め、70年の歴史を聞いた。

開発段階での名称は「ジョッキー」だった? 不二家を全国に知らしめた「ミルキー」の功績

 「ミルキー」が誕生したのは、不二家初代社長・藤井林右衛門氏の夢からだった。食糧難だった終戦直後、水アメと練乳の製造を始めた藤井氏は、幼児に向けて、「母親の愛情を表すようなやわらかい味で、母乳の懐かしさを感じさせるようなお菓子を作りたい」と熱望。丸2年の歳月をかけ、濃厚な練乳を使ったキャンディーを完成させた。「ママの味」をキャッチフレーズとする構想も、開発当初から創業者の心のうちで固まっていたという。

「戦争復興の最中、練乳を50%近く使い、砂糖も牛乳もまだ高かった当時としては、画期的な商品だったようです」(商品企画部 青木あかり氏/以下同)

 実は、開発段階での名称は「ジョッキー」だったそう。なぜ「ジョッキー」だったのかは記録が残っておらず不明だが、その後「牛乳そのままの味を生かした」というイメージから「ミルキー」と名付けられ、1951年に不二家銀座店での発売が歴史の始まりとなった。

「発売当時は、洋菓子店を中心とした直営店の運営が主力事業であり、不二家の商品が購入できる店舗は限定的だったんです。そんな中、卸売り(一般の小売業への販売)商品として全国発売したところ、瞬く間にたくさんの子どもたちやお母さま方に支持されるヒット商品となり、不二家の名を全国に浸透させる役目を果たしました。ミルキーというネーミングと、ミルクをイメージした白い見た目や丸い形、味わいが合致したことで、当社の思いがお客様へ届いたのではないでしょうか。また、ペコちゃんやポコちゃんといったキャラクターが描かれたパッケージも当時には新しさがあったのではないかと思います。不二家の看板ともいえるペコちゃんポコちゃんを全国に広めることにもつながりました」

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