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70周年迎える「ミルキー」の秘密 ほとんど知られていない激レア柄も存在
企業間コラボのきっかけにも… 不二家の飛躍に欠かせない「ペコちゃん」の存在
「ペコちゃんはもともと、『ミルキー』の販促キャラクターとして社内であたためられていました。ただ、デビューは、『ミルキー』発売1年前の1950年、銀座六丁目の店頭でした。戦後の荒廃した街にうるおいを与えたいと考えていた二代目社長が、日劇の舞台に登場した張り子の動物を見たとき、『ああいう張り子を不二家の店頭に置いてみてはどうだろう、道行く人の目を引くのではないか』と思いつき、張り子のペコちゃんを置いたそうです。評判が良く、その後、店頭のペコちゃん人形は全店に普及しました」
ちなみに、ペコちゃんの名前は、東北地方の方言の“子牛”の愛称「べこ」を西洋風にアレンジしたもの。永遠の6歳で、その年齢は1958年に実施した懸賞公募キャンペーン「ペコちゃんいくつ?」で決定された。ほっぺに出している舌がチャームポイントだが、舌の向きはポーズによって違う。また、ペコちゃんのボーイフレンドのポコちゃんは、幼児を意味する室町時代の古語「ぼこ」を西洋風にアレンジしたもの。ペコちゃんの1歳上、永遠の7歳だ。
「ペコちゃんが描かれている『ミルキー』は、様々なキャラクターとマッチしやすい商品であると考えています。舌をペロッと出した表情など、ミルキーならではの可愛らしいデザインにできることも、様々なコラボ商品が生まれるきっかけになっています」
これまでにも、ブルドックソースとコラボした「ミルキーホワイトソース」、今年4月には、マクドナルドとコラボした「マックシェイク ミルキーのままの味」「ワッフルコーン いちごミルキーのままの味」など、さまざまな企画が実現。発売から70年経った今でも新たな展開を見せられているのは、コラボしやすいペコちゃんの存在があってこそだ。