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「ラピュタのよう!」廃校に取り残された“苔の生えた椅子”が話題、「“廃墟ファン”増加を実感」

経年変化の作用が魅力、「人の手を離れ、人間には想像つかない光景や変化を生み出す」

――撮影スポットはどのような場所が多いのでしょうか?

toshiboさん“廃墟”という空間に拘らず、自分のアンテナが向く場所や物だったら遠出してでも足を運んでいます。ただ、スポットとして有名な場所は自分が発信する必要性があまり感じられないので、できるだけ認知度の低い場所や物を探して回っています。よっぽど辺ぴで完全に人間から見放されてしまっているような場所を撮影するようにしていますが、誰かに管理されている場所は、基本的に伺ってから訪れるようにしています。

――toshiboさんが思う「廃墟の魅力」を教えてください。

toshiboさん人の手から離れたことで起こった経年変化の作用で、日常では目にすることができないような光景が空間の中に構築されている点が魅力の一つですね。「人間が想像できることは人間が必ず実現できる」という言葉がありますが、廃墟には人間には想像がつかないような光景や変化が眠っていて、そういった現象や物、空間などは非常に魅力的に感じます。

子ども向け番組の映像作品が原点に、“廃墟ファン”の広がりも実感

――廃墟の魅力に興味を持ったきっかけは?

toshiboさん現代社会で新たには生み出されないような“廃れ”に魅力を感じる人は一定数いて、僕もその内の一人なのですが、その理由は未だにわかりません。もしかしたら一生わからないかもしれないですが、現在の活動に至るきっかけを考えると、幼少の頃にアスファルトにこびりついた“黒いグチャッとした物”が気になったことなのではないかと思っています。

――“黒いグチャッとした物”ですか?

toshiboさん某子ども向け番組で「チューイングガムの一生」というようなタイトルで、ガムがポイ捨てされてからアスファルトに染みついて、スクレーパーで剥がされるまでを定点観測した映像作品を見て、今まで見向きもされなかった物が作品としてまとめられていることに何となく感動したのがきっかけなんじゃないかと。自分が発信したいと思う物に対して説得力を出すには、適切な発信方法が存在するということをいつも念頭に置くようにしているのですが、前述のことはわりといつも思い出している気がします。

――写真展や書籍など、さまざまな場で廃墟の魅力を発信されています。近年、廃墟ファン層の広がりを感じることはありますか?

toshiboさんTwitterをはじめとするさまざまなSNSやYouTubeなど、僕が手をつけていない部分でもかなりの支持を集めているアカウントや投稿も見受けられるので、昨今はかなり廃墟ファンの人も増えたと思います。目に見えるところだと、一昔前は廃墟というジャンルの写真集が欲しかった場合は“サブカルチャー”の区分から探す必要がありましたが、最近は“廃墟”というコーナーができ始めているようですね。

――今後の展望を教えてください。

toshiboさん一つは写真とは離れるのですが、この趣味界隈にて変わった考え方の人や活動をしている人と多く出会うことができたのですが、そういった人(作家)にスポットライトを当てるような何かをやってみたいです。もう一つは、CGを使った写真作りなど、想像の中の空想を現実化できるようなこともやってみたいと考えています。

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