ORICON NEWS
ホルモン屋さんの料理動画に290万再生、“YouTube”が苦境続く飲食店の打開策に
県外からの来店も増加、教材として始めた動画制作が新たな勉強・成長の場に
飲食としてのアルバイト教育のため、短くわかりやすい動画をアップしたのが最初のきっかけです。外国人研修生など、アルバイトの方には言葉で伝えるのが難しい方もいて、そんな中でもYouTubeであれば簡単に伝えやすいと考えたからです。ちょうど投稿を始めたタイミングでコロナの第3波になってしまい、従業員やお客様への事を考え自粛期間全店舗を休業し、その間から何ができるかとアイデアを出していった中で、YouTubeの毎日投稿を始めました。
――反響はいかがですか。
反響はとても良く、コメントでも「動画が見やすい」、「毎日投稿を楽しみにしている」など温かいコメントを沢山頂いて励みになっています。来店されるお客様も「YouTubeを観ています」など沢山の言葉をいただき、さらにはYouTubeをきっかけに遠方からもお客様が来店し、YouTubeの影響力の大きさを実感しました。
「肉」をテーマにスタッフと内容を練っています。海外での流行りのコンテンツや、自分自身が疑問に思っていること、世の中の人たちが疑問に思っていると思われることなどを動画にしています。元々、教材として作った部分でもあるので、動画はなるべく短く、わかりやすくをテーマに作っています。
――「【削除覚悟】焼肉屋の秘伝のタレ作り方公開します」は200万回再生を超える反響がありましたが、「1ヵ月熟成肉」など、一般の方の料理動画との差別化も意識されていますか。
YouTubeはエンターテインメントとして、「自分がやってみたかったもの」「料理人として、疑問に思っていたこと」などを実現させている所でもあります。それが結果的に普通の料理配信との差別化に繋がったと思っています。
――YouTubeを始めて良かったこと、大変だったことがあれば教えてください。
何よりもお肉に興味を持っていただくコメントを沢山頂けるのがとても嬉しいです。毎日新しい企画を考える中で、自分の新たな勉強にも繋がり、自分の成長に繋がっているなと実感する所もあります。毎日投稿はとても大変です。昔から何年も毎日投稿をしてるYouTuberの方々はとても尊敬します。
地元の群馬・前橋を少しでも盛り上げたい…「世界に向けたエンターテインメントに」
今までの普通が当たり前ではなく、とても感謝するべきことだと気づかされました。だからこそ、今来店していただけるお客様1組1組をより一層大事にしたいと考えています。
――未だ気軽に飲食店に行ける雰囲気ではない中、YouTubeはどのような場所になっていますか。
僕たちの動画を通じて県外はもちろんの事、世界へ群馬・前橋の魅力を伝えられたら嬉しいです。自分たちが活動していく中で、このコロナによって静かになりつつある街(群馬・前橋)を少しでも盛り上げることが出来たらと考えています。
今まで通り、お肉の魅力や楽しさを投稿していきたいです。さらにはエンターテインメントとして、画面の向こうで楽しみにしている方々に驚きを届けられるよう努力していきます。世界に向けたメディアとして成長させ、一人でも多くの方に僕たちが素晴らしいと思っている「ホルモン」や「ジャパニーズBBQスタイル=焼肉」の魅力を伝えていきたいです。焼肉の楽しさはまず部位を知ることだと思うので、うちの店の動画がきっかけに一人でも多くの方が焼肉を好きになってもらいたいです。