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【初対談】フジファブリックと幾田りらが交わす「I Love You」 2020年一番聴いた1曲は?
⇒この記事をオリジナルページで読む(3月25日掲載)
今回、フジファブリックの『New Album 「I Love You」リリース記念トーク&ライブ』前の舞台裏を直撃し、2組が初めてファンの前でコラボ楽曲『たりないすくない』を披露する直前の時間をいただいて、フジファブリックと幾田さんの初対談を実施しました。世代の異なる2組のアーティストが、お互いの音楽に抱いていた印象とは? コラボレーションにまつわる制作秘話や楽曲制作を通して深まった互いの魅力に迫ります。
さらに、激動の2020年を過ごしたそれぞれが「昨年もっとも聴いた曲」、情報のストリームが速い昨今の「音楽と消費」についてどう考えているかも聞きました。20年代の日本を代表するアーティストたちは、いまの音楽シーンをどのように捉えているのでしょうか。
取材・文:阿部裕華 撮影:吉松伸太郎
フジファブリック&幾田りらが「2020年最も聴いた曲」4選+α
山内 総一郎(以下、山内) いっぱいあるな……。1曲じゃなくてもいいですか?
――もちろんです!
山内 おべんちゃらでも何でもなく、マジで言いますね。アルバムでコラボした人たちの曲ばっかりなんですよ。
――3月10日発売した11thアルバムの『I Love You』ではJUJUさん、秦基博さん、そして幾田さんとコラボレーションされています。
山内 その3組はめっちゃ聴いていました。
山内 やっぱりあの(YOASOBIの)有名な曲ですけれども……。
YOASOBI『夜に駆ける』
幾田りら(以下、幾田) えぇ……!
金澤 そうそう。昨今のサブスクのプレイリストを流していて、誰だろう?と気になって見てみるとだいたい幾田さんの声で。
山内 メンバー内でも「あの曲聴いた?」みたいな感じで。
加藤慎一(以下、加藤) YouTubeに上がっている動画も共有し合っていたよね。
金澤 うん。「あぁ、いいな!」って思っていました。
幾田 ありがとうございます……!(照れ)
山内 ほかのアーティストでいうと、秦基博くんなら『ひまわりの約束』。リリースされた当初の頃を思い出しながら聴いていて。僕らはちょうど『ブルー』という曲が出来た時期で(ともに2014年夏のリリース)、対バンやったときにお互いに「いい曲だね〜」って言い合っていたんですよ。今回、ステイホーム期間中にずっと聴いていて、頭の中に映像が浮かんでいました。やっぱり『ひまわりの約束』は彼の代表曲ですし、超名曲だと思います。
秦基博『ひまわりの約束』
山内 JUJUさんでいうと『STAYIN’ ALIVE』。メンバーにもマネージャーにもディレクターにも言ったんですけど、すごくノリノリの曲でめっちゃカッコいい。蔦谷(好位置)さんアレンジの楽曲で、それをめっちゃ聴いていました。
JUJU『STAYIN' ALIVE』
――素敵なご縁ですね。
加藤 山内くんが言ってくれた曲は僕らもすごく聴いていました
幾田 2020年はaikoさんやユーミン(松任谷由実)さんなど、J-POPの最前線をずっと走り続けている女性ボーカルの方たちを聴いていました。どの曲というよりは、このアーティストさん!という感じで。
あと、「この1曲!」と絞るなら、デミ・ロヴァートさんの『Warrior』はたくさん聴きました。戦う人の曲なんですけど、私自身2020年はすごくいろんなものを乗り越えなきゃいけなかったので。
デミ・ロヴァート『Warrior』:アメリカで活躍する1992年生まれの歌手デミ・ロヴァートの4thアルバム『Demi』(2013年)に収録。痛みを乗り越えて「私は戦士となる、二度と傷つけられない」と歌うパワー・バラード。
幾田 そうですね……本当に生活が変わり、そんな中で心も身体も追いついていかなきゃいけないタイミングだったので、ちょっと背中を押してもらえた曲が『Warrior』でした。