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「夫が娘の名前で不倫」、小説よりヤバい浮気夫のサイコな言動に衝撃、母親が語る説明責任とは

『夫が娘の名前で不倫していました』という衝撃のタイトルが話題の不倫マンガ(KADOKAWAより電子書籍で販売中)。夫のひどい行動が、読者の大きな反感を買って盛り上がりを見せている。実話をもとにした本作を描くのは、自身の物語をSNSで赤裸々に綴ったSatsukiさん(原作)と、それを二人三脚で漫画作品に仕上げた乙葉一華さん(漫画)。そんな2人に本作に込めた思いと、パートナーの浮気に苦しむ“サレ妻”たちへのメッセージを聞いた。

「この経験を世の人に伝えたい」作品に込めた想い

――娘さんの名前で不倫していたところが衝撃でした。

SatsukiさんInstagramのフォロワーさんも、電子書籍コミックの読者さんも、「不倫に娘の名前を使う」というキーワードから興味を持っていただいた読者は多いのかなと思います。インパクトがありますよね。とはいえ元夫は、そもそも不倫をしようとしてそのアカウント名をつけたわけではないんです。ゲームを始めるにあたって大好きな娘の名前をつけただけで、結果的に娘の名前で不倫することになってしまった、ということなんだと思います。まあ、不倫相手に自分をその名前で呼ばせ続けたのはどうかと思いましたけど…。

――物語の原作は、Satsukiさんが自身の離婚までの実体験を綴ったInstagramでの投稿です。

Satsukiさん夫に不倫をされたとき、同じく不倫された“サレ妻”さんのインスタやブログを見ていたんです。そこから得る知識があまりにもたくさんあってので、いま悩んでいる人が私の投稿で参考になったり、前向きに行動しようと思えるようになったりしたらいいなと思って、Instagramにアウトプットしていくことにしました。それに私自身にとってはつらい体験ではあったんですけど、読者のみなさんには笑って読んでいただきたくなって…。それでおもしろく読めることも意識して書きました。

――不倫をされた経緯や証拠集めなど、赤裸々に綴られていましたね。投稿はいつから?

Satsukiさん投稿をはじめたのは、離婚してすべてが落ち着いて、心の整理がついてからです。離婚の渦中は本当にいろんなことが起こって、親しい友人にだけ泣きながら話していました。

想像を上回る数々の出来事は「笑ってしまうレベル…」

――つらい経験でしたね。

Satsukiさんそのころはまだ自分にとって笑える話ではなくて…。でも、話を聞いた友人は、状況がありえなさすぎて笑うんですよ。本当に普通だったら考えられないようなことが現実に起こりすぎて、まるでドラマか小説みたい。その友人には「小説よりもやばい」と言われました(笑)。この経験を世の人にも伝えたいという思いは、離婚する前の戦っているときから湧き上がっていましたね。

――笑ってしまうとはいえ、気持ちを保つこともつらかったのでは…?

SatsukiさんInstagramに綴っているときは、当時の気持ちを思い出して鬱っぽくなったり、怒りがフラッシュバックして不安定になったりしました。読んでくださった人たちに、私の決断や行動を「あなたは正しい」と言ってほしかったところもあったと思います。

――娘にどうやって説明するのか。親として、子どもと誠実に向き合おうとするシーンは考えさせられました。

Satsukiさんまだ娘は状況を理解できる歳ではなかったので、パパが家に帰ってこなくなった理由がわからなかったんです。なので、やはり元夫本人から娘に、きちんと説明させるべきだと思いました。娘に直接、誠意をもって謝ってほしかったんです。

デフォルメしたイラストで「不潔なイメージを柔らかく」

――漫画を担当した乙葉さんは、この物語をどう感じましたか?

乙葉さん夫にとにかく腹が立って(笑)。一気に読んでしまいましたが、すごくおもしろかったです。SatsukiさんのInstagramのボリュームがすごくて、泣く泣く削ったエピソードもたくさんあります。まとめるのが大変でした。漫画はスピード感を損なわないように、読者がどんどん読み進められるように緩急をつけて描きました。

――実話をもとにした不倫漫画という点で、表現への繊細な気配りも必要だったのでは?

乙葉さん私は元旦那さんに会ったことがないので、想像で描かないといけなくて。何パターンかラフを出して、Satsukiさんの意見を参考にイメージをすりあわせて、統一していきました。

Satsukiさん登場人物たちのイラストがとてもかわいいんです。私の気持ちに寄り沿って描いていただけてうれしいです。

――「不倫」というジャンルの作品を描く際に、乙葉さんが意識したことは?

乙葉さんデフォルメするか、リアルにいくか、両極端だと思うんです。今回は、元旦那さんの描写や行動は、女性にとっては不潔なイメージもありました。それをそのまま伝えると読みたくないものになってしまう。なので、かわいらしくデフォルメすることで、できるだけ柔らかな印象にすることを心がけました。

――最後に、不倫で悩む女性にアドバイスやメッセージを送るとしたら?

乙葉さんする側は、たとえ軽い気落ちでしたことでも、まわりを傷つけて修復できないキズになってしまうことをしっかり胸に刻んで欲しい。された側は、どんな状況であっても冷静になることを心がけて、自分が有利になるように。未来が少しでもよくなるようにがんばってほしいです。

Satsukiさん実際にDMなどで、サレ妻さんからの相談も届きました。その際もいつもお伝えすることですが、別れるにしても再構築するにしても当事者同士の問題であること。周りの人が何と言おうと、自分の意思で決めてほしいということです。
不倫した夫が「許してほしい」と言うから許す、周りの人に「別れたほうがいい」と言われたから別れる、では、その先、自分が不幸を感じたときに人のせいにしてしまうかもしれない。難しいことですが、許す覚悟にしても、別れる覚悟にしても、自分自身の決断を信じることが大事だと思います。
電子書籍『夫が娘の名前で不倫していました』(原作:Satsuki/漫画:乙葉一華)※外部サイト
1100円(税込)KADOKAWA刊
めい「俺も気持ちおさえられない……いっぱい…しよっっ」 夫が不倫に使っているアカウントは娘の名前でした。不倫相手の容姿と浮気夫のサイコな言動に衝撃!浮気の証拠を自力でつかみ、協議離婚するまでのサレ妻の奮闘をつづった実録コミックエッセイ。
(C)Satsuki, Ichika Otoha 2021

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