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芸人のブレイクは不要不急? 笑いのアベレージを上げ続けるチョコプラの凄み

  • 年末年始も大忙しだったチョコレートプラネット(C)ORICON NewS inc.

    年末年始も大忙しだったチョコレートプラネット(C)ORICON NewS inc.

 長田庄平の和泉元彌、松尾駿のIKKOなど、お笑いコンビ・チョコレートプラネット(以下、チョコプラ)がモノマネでブレイクして早4年。彼らは今「観ない日がない」ほどTVに出まくっている。レギュラー番組も多く、「2020年〜2021年の年末年始TV番組出演ランキング」(エム・データ調べ)では堂々の1位に。当初は一発屋と揶揄されることもあったが当然消えることなく、かと言えば“特大ブレイク”を意識的に狙わないスタンスも垣間見える。着実にお笑いアベレージを上げ続け、メインストリームを闊歩するチョコプラの“凄み”とは?

YouTubeとの好相性 独自で笑いのムーブメントを起こす

 昨年のチョコプラの活躍を語る上で外すことができないのが、瑛人の「香水」MVを再現したYouTubeチャンネルの“バズり”。これが功を奏し、年末の『第70回紅白歌合戦』(NHK総合)出演まで果たした。

 モノマネのネタのためにネットのエゴサーチを利用するという長田。「香水」も「瑛人が長田にしか見えない」というツイートを見かけ、軽いノリではじめたため、ここまで大反響を呼ぶとは思ってなかったとのこと。TT兄弟も、もとは『有吉の壁』の「『エンタの神様』で一発屋になりそうな芸人」とのお題で急きょ作ったネタキャラ。能天気にしか見えないTT兄弟のヒットも、流行りに対するチョコプラのセンスと臨機応変な柔軟性・対応力のなせる技だろう。

 さらに、ネット・SNSから時代を切り取ってネタにしていくチョコプラの力量を感じさせるものに、自身のYouTubeチャンネル『チョコレートプラネットチャンネル』で公開している「悪い顔選手権」がある。

 これは、TVのニュース報道でよく見かける反社会的勢力などの人物=容疑者が雑居ビルから出てくる場面的な映像を再現し、長田と松尾、もし逮捕されたときにどちらが悪い顔できるかを競う企画。

『長田庄平容疑者(40)渋谷区の路上で危険ドラッグの粉末を販売した疑い 使用については否認』『松尾駿容疑者(38) 若者に人気のブランドの偽物を本物と偽りインターネットで販売した疑い』とのテロップと、2人の悪い顔のマッチング率の高さが秀逸。同時に「反社会勢力と芸人のつながりが騒がれた時期もあったけど、ずいぶんチョコプラも攻めるなぁ」といった感想も浮かぶ。

 その他、「小食いチャンピオン」や「○○してみた」ならぬ「○○してみない」といった逆張り企画など、実にバラエティに富んだコンテンツをYouTubeでは披露している。

“一発屋バズり”をあえて武器に 使い分けできる持久力あるネタ

  • TT兄弟は様々な企業とコラボする人気キャラに (C)ORICON NewS inc.

    TT兄弟は様々な企業とコラボする人気キャラに (C)ORICON NewS inc.

 そんな攻めの姿勢を常に見せる彼らが、単にネットやSNSでバズるだけではなく、しっかりと仕事にも結びつけるところがチョコプラの“底力”といえる。

 TT兄弟は、ドコモCMでは「dd兄弟」、小学生向けの漫画雑誌『月刊コロコロコミック』(小学館)では「CC兄弟」としてコラボし、『TT兄弟のきえたTをさがそう!!』という絵本まで発売。ラッパーのイキった感をソフトに取り込んだ長田のキャラ「Mr.パーカーJr.」も、アパレルメーカー「niko and ...」とコラボしたパーカーを発売し、かつてのエミネムを彷彿させるようなMVを作成するなど、単なるネタでは終わらせない。

 近年、一発屋や流行語になるような芸人のネタが少なかったことから、チョコプラのネタが企業に重宝されたこともあるだろう。しかし、チョコプラは一発屋によくあるような一つのネタに固執しない。そもそも手持ちのネタが多いため、むしろ使い勝手のよいネタを“適材適所”に使い分けているようにさえ見える。

ブレイクは不要不急? 実力があるからこその手堅い「アベレージ」

 お笑い芸人にとっては「当たり(ブレイク)」は必要であり、一発でも当たればそこから露出が増え、テレビをはじめ各メディアで活躍できるが、それは同時に“消費”されはじめることでもある。

 お笑いのメインストリームに居続けるためには、次の道筋(ネタ)を作っていかなければならないが、最初のピークを越えられなければ消費されつくしたあげく“消滅”し、本当に一発屋となってしまうことになる。

 しかしチョコプラの場合、社会現象を起こすような大ブレイク(ホームラン)まではいかず、笑い・ネタのアベレージを出し続け、自分たちで流行りを作っては需要を導き出すという、いわば消費される前に常にネタを補給するお笑いの自給自足を確立しているのだ。極端な話、チョコプラを見ていると、大きなブレイクなどは“不要不急”なのではないかとさえ思えてくる。

 一発屋としてスタートしていまだ人気が続いている芸人…のように思われがちなチョコプラ。最初はIKKOと和泉元彌のモノマネで知ったという人も多いだろうが、実は2008年、2014年、2018年と『キングオブコント』のファイナリストになっている“実力派”。時代の流れにおいて嗅覚鋭くネタにしていけるからこそ、ホームランを一発打つより難しいとされるアベレージを残すことができるのだ。

 昨今のお笑い業界では、霜降り明星、ハナコ、四千頭身といった20代を中心とする「第7世代」がもてはやされている。その前の第6世代となるとオードリー、千鳥、ハライチあたりらしいが、チョコプラはそことも微妙にブレイク時期が合わず「お笑い第6.5世代」ともいわれる。

 遅咲きといえるだろうが、老若男女に通じる面白さは40代前後の芸人の中ではピカイチ。『ヒルナンデス!』(日本テレビ系)や『おはスタ』(テレビ東京系)などの情報バラエティ番組へのレギュラー出演、『有吉の壁』(日本テレビ系)などで確実・堅実なお笑いの実力を見せつける。

 昨年12月には、深夜ながら全国ネット初の冠番組『アクター芸人が完全生再現 激ヤバ! チョコプラ修羅場劇場2020』(日本テレビ系)を持ち、今年1月3日には霜降り明星、ハナコとともにコントに挑戦した『新しいカギ』が放送された。2021年はチョコプラがこれまでより目立っていく年になりそうな予感も。常に次の需要を作り出していくチョコレートプラネットの新たな“旬ネタ”に期待したい。

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