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「エンタ芸人」最後の砦? コウメ太夫、15年芸風を変えない凄み…マンネリから“様式美”へ

  • 今年芸歴23年を迎えたコウメ太夫(C)ORICON NewS inc.

    今年芸歴23年を迎えたコウメ太夫(C)ORICON NewS inc.

 『エンタの神様』でブレイクしたコウメ太夫。その後、番組終了とともに一発屋へと消息したかと思いきや、昨年末の『ガキ使』をはじめ、『全力!脱力タイムズ』にも度々出演し、今年の『エンタの神様』特番にも12年半ぶりに単独出演している。同時期に活躍していたオリエンタルラジオ、小島よしおやヒロシは、いずれも芸風やフィールドの“マンネリ”を迎え、それぞれ新たな道を開拓している中、15年芸風を変えることなくテレビ界に生き残るコウメ太夫の“しぶとさ”の秘訣とは。

「エンタ芸人」として一躍ブレイクも“マンネリ”化、私生活ではシングルファザーに…

 コウメ太夫は、かつて梅沢富美男劇団に所属し女形を演じていたが、1997年にお笑いに転身。2000年からコンビを組み、芸名は本名の“赤井貴”でボケを担当していた。鳴かず飛ばずだったが、『エンタの神様』(日本テレビ系)でブレイクした波田陽区を見て、「これからはキャラクターものがくる」と確信したとのこと。梅沢劇団にいた経験を活かし、自分が女形、相方に殿方をやってくれと頼むも即答で断られ、コンビ解散に至る。

 しかし、やむを得ずピンの女形で『エンタ』に初出演(2005年)すると、目論見通りブレイク。青木さやか、波田陽区、ですよ。などとともに「エンタ芸人」と呼ばれた。翌年には、同番組のネタを収録した「小梅日記」でCDデビューを果たし、着うたは80万DLを突破。だが、『エンタ』は2010年に番組終了を迎え、エンタ芸人=“一発屋”と呼ばれた。コウメ太夫も例に漏れず芸のマンネリを迎え、人気絶頂期は400万円あったという月収が3千円にまで落ち込んだと明かしている。

 そんな暗黒期ど真ん中、プライベートでは2009年に離婚の追い打ちがかかる。長男の親権はコウメが持ち、シングルファザーとなった(現在はコウメの母と3人暮らし)。同年はコウメ太夫の人生の転換点となったようで、占い師に「小梅をコウメに変えないとトラックにひかれるわよ!」と言われ、芸名を小梅太夫→コウメ太夫に改名。離婚前、『キズナ食堂』(TBS系列)ではコウメ太夫一家の密着レポートが放送されていたが、仕事がないのにダラダラするばかりの姿はまさにダメ人間。突然、妻が姿を消したことから企画自体が放送中止となり、そのまま離婚という最悪の結末を迎える。

芸風変えずとも、不動産管理にダンス、演技、SNSなど多才っぷりで息の根絶えず?

 月収3千円で子育てができるのかという疑問が湧くが、彼には切り札があった。マネージャーに「そろそろ仕事なくなる」と言われたことを機に、離婚直前、貯金で5000万のアパートを購入していたのだ。その家賃収入で今も生活しているという。月収400万の時に毎月350万ほど貯金していたという堅実さと、アパート購入の決断力があったからこそ生活を維持し、芸人を辞めることなく続けられているのだろう。

 その後、意外なことに2013年の『第一回ムーンウォーク世界大会・おもしろ部門』(マイケル・ジャクソンのパフォーマンスで有名なムーンウォークを競う大会)で準優勝している。また、歌手・佐藤広大のMVや昨年末の『絶対に笑ってはいけない青春ハイスクール24時!』(日本テレビ系)では、キレキレなダンスを披露したことも話題に。実は、子どものころはマイケル・ジャクソンに憧れ、中学時代にはジャニーズのオーディションを受けたこともあるとか(結果は落選)。さらに、今年10月には深田恭子主演ドラマ『ルパンの娘』(フジテレビ系)でドラマ初出演。白塗りメイクなし・ギャグなしで無職の寸借詐欺師を演じ、意外な演技力に称賛の声も寄せられた。
 そして、数年ほど前からじわじわと話題になったのが、2011年から地道に続けていたTwitterだ。2016年から「#まいにちチクショー」のハッシュタグをつけ、「森にいると思っていたら〜 林にいました〜 チクショー!!」「アイスクリ〜ムを食べているかと思ったら〜、よく見たら運転免許証でした〜。チクショー!!」といった、お決まりネタを毎日更新。当初は、「面白くない」「芸人やめろ」との批判が寄せられ本人も戸惑ったというが、継続していくうちにフォロワーが増加。その独特な世界観ツイートをイラスト化したり、毎日★の数で評価したり、哲学的に解説する強者フォロワーまで現れるなど世間をしっかり巻き込み、当初2000人だったフォロワーは今や15万を超えている(認証マークはなし)。

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