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レゴ5万ピースで「富嶽三十六景」 レゴ認定プロビルダー制作400時間の大作に「北斎先生にも見せたい」

波の文献を読んで“描かれていない部分”も研究

――全部でどのくらいの時間をかけ、何ピースくらい使って制作されたのでしょうか?
三井淳平5万ピースを使用し、400時間かけて制作しました。

――5万ピースで400時間! あらためて、すごい大作ですね。本作のすごいところは、大波のしぶきの迫力はもちろん、平面的な版画・絵画では見ることのできない、さまざまな角度からの『神奈川沖浪裏』を見ることができます。絵画では描き切ることができない部分に関しては、どのように作られたのでしょうか?
三井淳平テーマが「波」という自然にあるものであり、以前から立体的な形状を頭の中でイメージできていたので、大まかな形状を予想するのはそれほど難しくありませんでした。ただ、本物らしく感じる波の形状を表現するためには、波についてよく知る必要があり、制作にあたっては波に関する論文を読んだり、波の映像をたくさん見たりして、あらためて波について勉強しました。
 また、北斎は鋭い観察眼で作品を描いていたため、多少のデフォルメはあるものの、波としての構造に破綻ないようにしっかり描かれていたことも、上手く再現できた理由の一つだと思います。
――以前のインタビューで、「制作途中はいつも試行錯誤の繰り返し。制作途中はいつも試行錯誤の繰り返し作っている途中で強度が足りないと感じたときには、構造を変えたり補強を増やしたり工夫が必要になります」とおっしゃっていました。今作では、強度も含め、どのような点で苦労されましたか?
三井淳平高さのある大波の部分ももちろん苦労はあったのですが、意外と手前側の高低差の少ない波の部分を作るのが大変でした。高低差が少ない分、ちょっとした波の高さの違いが見た目に大きく影響しますし、大きな作品なので作品の上に乗って作業することもあるため、十分な強度を確保する必要もありました。

――本作制作時に一番こだわったところを、お教えいただけますか?
三井淳平立体化するにあたってどの角度から見ても破綻することなく、説得力のある作品にしたいと考えました。そのため、先述したように波に関する論文を読んだり、波の映像を見たり、波そのものについても研究しました。また、『神奈川沖浪裏』の特徴でもある白波の砕ける様子を細かいパーツを組み合わせて表現しています。あまり特殊なものは使用しておらず、市販のセットにもよく入っているパーツを使用しています。

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