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「チーズ!チーズ!チーズ!」連呼しただけ…語彙力捨てた商品名がジワる コンビニ商品ネーミングの妙
「大事なことは3回言う!」右脳に訴えかけるアプローチで生まれたユニークな商品名
「“コンビニパスタ”の概念を変える本格的な味わいを追求し、自信作が完成しました。ところが『パスタ好きの女性は多いのに、コンビニで購入する方が少ない』ということがユーザー調査で浮かび上がりました。なんとかその壁を超えてお届けしたいという熱い想いが『具材を連呼する』という右脳に訴えかけるアプローチに繋がりました」(小林さん)
たしかに“連呼系パスタ”シリーズは、いずれも連呼したくなるほど具材やソースがたっぷり。さらにネーミングのインパクトと力強さは、「商品に目を止めるのは長くて3秒」という原則を超えて、思わず二度見させてしまう効果もありそうだ。
「おかげで多くのお客さまに手に取っていただけています。なかには『連呼系パスタソング』を作曲し、SNSに公開するほど愛着を持ってくださる方もいて、パスタチーム一同感激しています」(小林さん)
SNSでのさまざまな意見も大切なお客さまの声、真摯に受け止め新商品に反映
とは言え、まずは目に止め、手に取ってもらわなければその味も伝わらない。さらにインパクトのあるネーミングであれば、実際に食べた感想とともに思わずSNSでつぶやきたくなる(=口コミが広がる)という効果も期待できる。だからこそ、商品開発担当者にとって「商品名を考えるのを諦める」という選択などあり得ないのだ。
「SNSなどを通じて、さまざまなご意見をいただくことがあります。それらすべて大切なお客さまの声だと真摯に受け止めています。そうしたご意見も反映し、来年3月のパスタリニューアルに向けて更に喜んでいただける商品開発を進めています」(小林さん)
なお、一連のパスタシリーズの売れ行きも好調で、今年9月1日に「チーズ!チーズ!チーズ!6種チーズの生パスタ リングイネ」と「ボロ!ボロ!ボロネーゼ!角切り牛肉の生パスタ フェットチーネ」を発売したが、発初週のパスタの販売高が、前週に比べて約130%を記録した。当面はネーミングも連呼系押しで行くとのこと。さらに「近々、3連呼以上の連呼をする特別バージョンの新商品パスタを発売予定ですので、ぜひ盛り上がっていただけたら」(小林さん)と期待を寄せている。
(文/児玉澄子)
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