ORICON NEWS
鈴木絢音“辞書を読む”――言葉の森の遊び方 辞書に「乃木坂46」を載せるなら?
ファンからの貴重な情報に感謝 買って救われた辞書
鈴木絢音新しい辞書が出ることはそれほど多くないので、ビッグなニュースになるイメージがあり、そういうときは必ずチェックします。あとは本屋さんに行ったら必ず辞書のコーナーは見ますね。最近ではファンの方が教えてくださるようになって。とてもありがたいです。
――ファンの方の想いが染みますね。そんなファンの方からの情報で購入したものはありますか?
鈴木絢音『NHK日本語発音アクセント新辞典』(NHK出版)は教えていただいて買いました。私は秋田生まれなのですが、方言のなまりを気にしていたとき、どこにアクセントを置けば標準語になるのかがわかるその辞書に助けられました。アナウンサーさんなどが持っていらっしゃるようなものです。
鈴木絢音類語辞典です。1冊持っているのですが、ちょっと足りなくて。もう1冊くらいは欲しいなと思っています。
――たしかに類語辞典は便利ですが、鈴木さんはどのような場面で使うのでしょうか?
鈴木絢音ブログを書くときに「この言葉しっくりこないな」「この言葉じゃ言いたいことを表せていない」といった場合、何か別の表現や言葉はないか、といった感じで使います。
鈴木絢音素直に書きたい気持ちはありつつ、一方できれいにまとめたくなっちゃう。全然そんなつもりはないけど、書き直しているうちに気づいたら“きれい”になってしまって「あぁ……」と思いながらも更新してます(笑)。満足はしてないんです。
付箋を貼りすぎて……辞書が読めなくなったことも
鈴木絢音特に決めていなくて、何気なく手に取っちゃいますね。それですっきりしないときは、ほかの辞書やインターネットの出番になります。
――なるほど。第一の手段が紙の辞書、第二の手段でネットも活用されるのですね。
鈴木絢音そうです。基本的には紙の辞書が好きですが、電子辞書も使っていたことがあります。
鈴木絢音学生時代はそうしていたのですが、付箋がとにかく多くて本当にぐじゃぐじゃになっちゃって……。付箋をつけて、マーカーも引いていたのですが、透けるタイプじゃない付箋を使っていたので、辞書がそれらでまったく読めなくなってしまい、やめました(笑)。
――そんなことがあったのですね(笑)。
鈴木絢音あれは大変でした……。全部はがしましたが、すごい量でした。今はまっさらなまま使っています。
鈴木絢音紙の辞書はなかなか手に取りづらい部分もあるなと自分でも思うので、まずはネットでもいいから言葉を調べる習慣がついてくると、そこから徐々に電子辞書にいき、紙の辞書にもいくのではないでしょうか。