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友情がこじれた先にある“闇”を描く 漫画家語る「人間臭さを開放してほしい」
ハッピーエンドを迎えるまで何度だってくり返す 愛憎渦巻く“タイムリープ”
学校でも二人は常に一緒にいるため、「生徒会長のひっつき虫」と周囲から陰口を叩かれて孤立してしまうほど、心は拓光に依存している面がある。心自身もそのことに少し悩んでいたときに、同級生の幸田良介に出会い、心の意識や行動に変化が起こり始める。だが、心の気持ちが幸田に奪われそうだと悟った拓光は、心の首を絞めて、心を殺してしまう。すると、なぜか時は戻り、幸田に出会う前の状態になっていて…といった内容である。
漫画が公開されると、「ちょっと怖いけど続きが見たい!」「すごく好きな話の展開です!」「見返すと伏線が多くて楽しみ」「この幼馴染、一体何者?」「幸田くんに頑張っていただきたい」などと、多くの反響の声が寄せられた。
――『君とメリーバッドエンド』は、恋愛ものの要素があるサスペンス作品ですが、ストーリーはどのように着想されたのですか?
【時雨さよ】私は怪しさのあるキャラクターが好きなので、自分の漫画には絶対にそういうキャラクターを出そうと思い、構想を練っていたら、こんな難しい話になりました。
――「メリーバッドエンド」というタイトルに込めた思いは?
【時雨さよ】たとえ読者にはバッドエンドでも、視点を変えると、キャラクターによってはハッピーエンドなのかもしれないお話なので、そういった意味がある「メリーバッドエンド」とつけさせていただきました。